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Fall・Army
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「取り敢えず何かに身を隠せっ」
広場は中央の噴水を始め、幾つかのベンチ、レンガ造りの花壇が中心を囲むように設置してある。
フェンは手っ取り早く目の前の花壇に滑り込んだ。
高さは膝下ぐらいなので座り込んで何とか頭まで隠せると言ったところか。右隣にニックが同じように隠れる。
「もうちょい高く造れってんだ!コイツも白人専用か?」
フェンより大柄な彼は花壇に文句を言った。
マイクはフェン達の後ろ下がっていく。
「おい!何怖じ気づいて…!」
それを見たニックが怒鳴った時、前方の敵兵が銃撃を仕掛けてきた。広場の向こう側も花壇などが並立しており、敵は身を隠しながら展開してくる。
マイクは身を屈めながら説明する。
「お前らは前衛を頼む、俺は支援にまわる」
マイクの行動は正しい。周りの状況が刻々と変わっていく今、冷静に場を分析しなければならない。また、右側に離れた味方とのサイン、後方の見張りも必要だ。彼はそれを自分が引き受けると言っているのだ。
チューン、という音が聴こえる。近くで弾丸が空気を切り裂いた音だ。
思わず銃を握る手に力が入る。
「ニック、俺たち二人で耐えるぞ」
「分かってる!」
フェンの武器はMlガーランドというライフル。ニックはトンプソンという装弾数20のマシンガンだ。
フェンはは花壇の上から顔を出して現状を確認。
此方の反撃が遅れたことで一部の敵が接近しつつある。
その数3。


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