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Fall・Army
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「きれいな町だな。フェン、ここにドイツ兵がいると思うか?」

そう話しかけてきたのはレイデンだ。
彼はフェンの先輩にあたり、実際のところC中隊の副隊長のような存在だ。

「どうでしょう。見たところその姿は見えないですけど」

「ああ、だが潜伏している可能性はあるだろうな。」

そう言うとレイデンは肩に担いだM1バズーカを見せる。
彼は部隊の中では重火器を扱える数少ない兵士で、過去の戦いにおいて頑丈なドイツ軍戦車をバズーカだけで破壊したという実力を持っている。
今後、彼のバズーカが火を噴くとしたら…それは敵の戦車が現れたときだ。

「今回こそはこいつの出番が無いことを祈るぜ」

まったくその通りだ、とフェンは頷いた。

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