[携帯モード] [URL送信]
君のせい、だよ


「いー天気だねえ」どこか
間の抜けた声でそう言って
、ぐっと体を伸ばす、あの
子。思わず頬が緩みそうに
なって、慌てて取り繕う。
そうだね。なんて、素っ気
ない返事をしてから改めて
窓の外を眺めてみる。空は
快晴。雲ひとつない…わけ
ではないみたい、入道雲が
視界の端に映った。ああ、
夏だなあとしみじみ思う。
今まで季節とかはあまり気
にした事はないけど(暑い
、寒いくらいならもちろん
ある)この子と一緒にいる
とそうはいかないみたいだ
。冬には一緒にクリスマス
ケーキを食べたし、春はお
花見に行ったし、今だって
夏を満喫している。まだ夏
休みに入って少ししかたっ
てないけど、海にも行った
しかき氷だって食べた。な
んだか食べてばかりな気が
するけど…、季節を楽しむ
には食が一番だからだろう
。たぶん。       
本当にこの子といると忙し
い。表情をくるくると変え
ながら、思い付きでものを
言ったりするから出会って
からしばらく経った今でも
、何を言い出すのか僕にも
わからない。そこが面白い
のかもしれないけど、たま
にひやひやするから毎回だ
とすごく困る。そう、困っ
た子なのだ。この子は。で
もそれでもやっぱり放って
はおけなくて、なんだかつ
い構ってしまう。この子の
喜ぶ顔が見たくて。少しで
もこの子と想いを通わせた
くて。だから、ほら――「
天気もいいし、散歩にでも
行こうか」僕らしくもなく
そう言ってしまうんだ。 




   



― ― ― ― ― ― ― ― ―

(10.0710)



今日も暑いです! 暑さが小説
にまで反映してしまう…!  
このままで行くとしばらくは
夏のネタしかありません。ど
うしよう(笑)       

彼女には思いっきり甘い、べ
た惚れな雲雀さんが書きたく
て挑戦してみました!    
失敗に終わりました。難しい
です。自分の国語力…! 頑張
れよ…! みたいな感じで書い
てましたが、どうやら私の国
語力は頑張ってくれなかった
みたいです(´・ω・`)   
ありがとうございました!  




[*前][次#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!