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 何やら考え込む獄寺もとい将来の嵐。言ってることがすごく気になるけど、でも今は別のことしなきゃ。名前を聞いて満足した私は、椅子から立ち上がった。


「じゃあ晩ご飯持ってくるから、大人しくしててねー」

「は?晩飯?」

「お腹空いてるでしょ?」

「…いらねぇ。俺はもうここ出てくからな。」

「出ていったら部下差し向けて消してあげる」

「…な"!?」


 職権乱用万歳。私の名前を聞いた後だから効果抜群だ。私くらいの立場になれば、軽く一言言うだけで 容易に彼を殺せるから。頭の良い彼は状況を理解して、悔しそうに黙り込んだ。


「まぁ、冗談だけどさ」

「てめ…ッ!」


 お腹を抱えて爆笑する私に舌打ちが一つ返ってくる。私はそんな彼ににっこりと微笑みかけ、一言声を掛けて部屋を出たのだった。


「たまには人を信用しなさいって。怪我治るまでは、ここにいたら?」








(早く、彼が10代目バカになると良いな)
第1章13番candidate-5了.
14番に続く。


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あきゅろす。
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