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「え…それはーそのー友達作り、かな?」

「…秋桜、友達沢山いねぇ?」

「(言い訳間違った!)」


 普段は天然炸裂のくせに、時たま鋭い指摘をする彼。見事言い訳に失敗し、フリーズしてしまった花凛を見て山本はニカッと笑う。そうして 彼女の頭をワシャワシャと掻き回した。


「あっはは!秋桜って面白れー!」

「(折角さっき整えた髪がぁぁ!!)」


 しかし頭を撫でられても不思議と嫌に感じないのは、彼の持つ人柄故か。未だ笑い続ける彼に 恥ずかしさを覚えながらも、何故か暖かな笑いが込み上げて来る。


「(あったかい人だなぁ…)」


 ひとしきり撫でて満足したのだろうか。山本は頭から手を離し、ニコニコ笑って花凛の顔を覗き込んで一言放つ。


「ま、なんか悩みでもあんなら気軽に相談しろよ?俺なんかで良けりゃ、いつでも相談乗っからよ!」







(君の言葉は、あったかい)
1章3番new school life!-3了
4番に続く。




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あきゅろす。
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