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 見た目は純粋無垢な子供。が、どうも彼女達の中身と合わないような気がした。私の直感は 彼女達が何かを知っている、と告げていて 二人の正体を確かめるべく その日以来私は足繁く孤児院に通うことになる。そして風羽の才能を発見し 彼女を引き取ることにしたのだが…私が生きるのはマフィアの世界。出来れば普通の子を引き入れたくなくて 本当は風羽だけを引き取る予定だった。しかし あまりに風羽と花凛の結び付きが強かったものだから 結局二人とも引き取ることになってしまったのだ。結果的に 私の決断は正解だったのだが。


 それからと言うものの ザンザスが居なくなった穴をあの子達で埋めるかのように 私は彼女達へ愛情を注いだ。――そう、まるで我が子のように。



 不意にCDが止まり 私の回想は途中で終わりを告げた。既に日にちが変わっていてもう夜も遅い。


 私は楽譜を大切に封筒にしまうと 幼い彼女達の思い出に浸りながら 深い眠りに落ちたのだった。







(『モゴモゴ!(離して風羽!)』)『花凛、あれ関連は言っちゃ駄目って言ったでしょ!』)
第1章21番Hello,my BOSS!-3了.
22番に続く。



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