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「い、いい言えません…!っていうか…雲雀さん、顔…!!!」

「言えないって何故?」


 顔の近さについての抗議は全くの無視をして詰問をする雲雀。しかし彼が声を発する度に顔に息が掛かり 花凛の顔はリンゴのようにますます赤くなっていった。それを見て彼は顔をしかめる。


「…って、君なんで赤いの?」

「(誰のせいだ誰の…!!)」


 雲雀も鈍い。鈍いというより 乙女心が分かっていないと言うのが的確だろうが…ハッキリ言えない花凛に鈍い雲雀の組み合わせではこの状況に改善は見られるはずもなく。美形顔が至近距離にあるプレッシャーに耐えられなくなり、花凛がもう駄目だ、と思ったその時――


「雲雀ー!花凛を返せー!!」


突然 扉を蹴破って風羽が応接室に乱入してきたのだった。








(うわ、このパターンどっかで見たし…デジャヴ?)
第1章17番showsecret-3了.
18番に続く。



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あきゅろす。
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