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[TOA/暗]ルーク+ミュウ

「だってさ、あの家の息子はアッシュじゃんか。

ガイの主人もアッシュだし、

ナタリアの婚約者もアッシュだ。

当たり前だよな、オリジナルがアッシュなんだから。

だったら結局俺の居る意味ってさ、

そりゃ現状考えりゃゼロとは言えないかもしんねぇけど、限りなく無いに等しいじゃん。

俺たち死んだら何も残らないって言うけど、そんなの当たり前だよな、元々無いんだから。

ここに俺じゃなくてアッシュがすんなり収まってりゃどれだけよかったろうな。

ファブレ家の子ならアッシュなんだ、最初からそうだったとしたら、みんな何の疑問も違和感も抱かずに一緒にやってけただろうよ。

そもそもこうなったこと自体が間違いなんだよな。うまく言えないけど、なんつーか、ここのルークってなってる部分が全部アッシュってなってりゃいいんだよ。って、元々ルークって名前自体アッシュのもんか」

月も無い夜の下、街の光も遠くなった場所で嘲笑すると、宿を抜け出す時に見つかって仕方なく連れて来た青い聖獣が悲しそうに瞳を潤ませた。

「ご主人様、そんなこと言わないで…」
「…お前、あのな、」
「だって、ミュウのご主人様はご主人様だけですの!ご主人様がご主人様じゃなかったら、ここにご主人様のミュウはいないですの!」

宙に浮いたままとうとう泣き出したそれをどうしたらいいかよくわからなくて、とりあえず、オリジナルと同じ形をしているのであろう手をそっと伸ばした。


 [あなたは小さな存在だけれど、忘れないでね、手の届くところにそれよりも小さな存在が必ずあること]

090316













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あきゅろす。
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