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[LD1]ジャンイヴァ

 もうそれ以上、こっちを照らすな射し込むな。

「なあ、イヴァンちゃーん?なんで逃げんだよー?」
「うるせえ来んな近寄んな」
「逃げてもこの先、俺らの部屋しかないぜ?」
「黙れっつってんだろーが!ファック!」
「Fuck?いくらでもしてやるけど?」
「ちげっ…死ねよ!」
「…俺が死んだら寂しいくせに」
「はああ?誰がだよクソが」
「俺がいなくなったら泣くくせに」
「泣かねーよ!」
「俺が裏切ったら心折れるくせに」
「…折れねぇっつの」
「俺が離れたら悲しむくせに」
「悲しくねぇ」
「俺が愛してやったら嬉しくないくせに?」
「嬉しいっつって、……あ」
「ぶはっ!かかってやんの!」
「っ……クッソ!!ファックファックファック!死ね!シット!」
「顔真っ赤だぜーイヴァンー?」
「うるっせえええ!!」

 そんな残酷なこと言わないでくれ、頼むから。

「でもな、寂しがりでココロが弱くて、俺のこと大好きなイヴァンちゃん?」
「………」
「愛してるのはマジだかんな」
「、……」
「置いてったりしねーからさ、な。安心しろ」

 そんな優しい目されたら、全部どうでもよくなっちまう。

「……本当だろうな」
「俺、お前にはあんまり嘘つかねーけど?」
「あんまりかよ!」

 握られた手は、もう温度を感じないほどに熱かった。
 よかった、ジャンがいる、コイツが……




(なー、だからさー仲良くファックしませんこと?)
(なっ!おま…昼間っから何…)
(夜にな、夜に)
(……紛らわしいこと言ってんじゃねえ!クソ…)
(あ、どっちが上かだけ決めておくか)
(…………は?)
(コインでいいよな。表が出たらお前下な)
(コイン……待ちやがれそんな運勝負、…おい、ジャン!)




100310
 












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