[+10] さらに今日は雲(+α)の受難A 【Act.3】 (……大体、なんで僕なわけさ他にも色々居るじゃないさっきの三匹やらクソガキやらそれこそ赤ん坊だって、ああもうそれもこれもあの腹立たしい植物人間が沢田綱吉の相手っていう何より優先すべき最重要任務を放棄して逃げるからこういったことに…) がちゃ。 「………あー、いらっしゃぁーいヒバリさぁーん…」 「ねえ人がわざわざふざけた呼び出しに応じて来てあげたっていうのに何を1〜7巻のノリみたいな顔で机と仲良く寝てるわけ、キミは」 「だってあのトロピカルスライム居ないんですもん、もう暇で暇で」 「こういうサイトに来る人の層と見事に合わなさそうなそのド○クエモンスターズ2のネタはやめなってば!」 「えー、でも俺一応公式設定中二ですよ? いくらテ○ルズやモ○ハンが台頭してる世代だからってさすがにまだド○クエとかF○あたりは通じますよね?」 「…このSSの表題の横に思いっきり+10って書いてあるように見えるのは僕がキミと少し話しただけで異様に疲れたことによる幻視かな」 「はい…?さっきからサイトとかSSとか何言ってるんです?マジシャンかウィザードですか?」 「ソウルストライクじゃないよ!またそういう解る人の居なさそうなオンゲーのネタを振らないでくれる?あとSiとSSはセージとスパノビでも使える奴居るから!」 「うわぁ10年経ってもまだネトゲとかやってるんですか雲雀さん。それでいつも休日は部屋から出て来ないんですね…」 「中三で止めたってば! あれはただ休みの日にまで日中に起きたり顔洗ったり食事したり風呂入ったりするのが面倒で一日中寝てるだけだから!!」 「あ、ついにマダオ(マフィアなのにダメなお兄さん)宣言ですか?イメージ崩れるからやめましょうよ…」 「放っといてよ、そもそもマダオ(真っ黒ダークな上に横暴)はキミの方でしょ!」 【Act.4】 「………で、キミは何で僕を呼んだわけ」 「あれ、言いましたよね?マダオ(マゾはダニとお友達)が居なくて暇なんですよ」 「…そのネタはもういいよ。 それに訊きたいのはそこじゃない」 「え、じゃあ俺と在りし日の骸の素晴らしき日々の会話録を見たいと…」 「見たくないからいそいそとDVDの山を引っ張り出さないでくれる、というかその引き出しのどこにそんなに入るんだい!? 明らかに収容可能体積超えてるでしょ! そもそも在りし日のって僕の記憶が確かならアレはまだ存命の筈だけど!!」 「マジですか!?よく憶えてましたね雲雀さん!俺なんか成功した日のプッチンプリンみたく綺麗に忘れてましたよ!」 「…それはいつもいつも上手くいかなくて近頃は最初からスプーンで直に食べてる僕に対する当てつけと見ていいんだね?」 「お察しの通り!個室の盗撮カメラで情報収集はバッチリです☆」 「プライバシーの半濁音も無いじゃない!個人情報保護法どうなってるのさこの組織!!」 「大丈夫です!本籍地イタリアですから」 (…並盛に帰りたい…っ) 【Act.5】 「で、なんで貴方を呼んだかでしたっけ」 「……もういいよ、なんとなくわかった」 「え、ホントですか? じゃどうぞ、言ってみて下さい」 「要するに玩具の代用品ってことでしょ… 消去法で僕しか居なかったんじゃないの」 「…え? そっ、それは違いますよ雲雀さん!」 「何が違うっていうのさ?キミが六道を弄ぶのを生き甲斐にしてることくらい誰でも知っ」 「雲雀さんなら俺にさんっざん嫌な思いさせられた後 絶 対 に !それを三倍にして骸に返すと思ったから選んだんです! 消去法なんかじゃありませんッ!!」 「ワオ!せっかく赤ん坊が逃がしたっていうのにあくまでキミの根幹は六道いびりなんだね沢田綱吉!」 【Act.6】 〜一方その頃〜 「…早く仕事終わらせませんか、骸様」 「なっ!?嫌です嫌です絶対に嫌です!! クラスに一人は必ず居る給食費の納入をやたらと引き伸ばす小学生くらいの勢いで遅らせて進行しましょうよ、ねっ千種!」 「骸さん、そんらこと言ったって…」 「とにかく僕はやりませんよ、いやむしろやってやりますよ! いいですか?アルコバレーノは『一月で片付けてこい』と言いました。つまり一ヶ月は確実に自由の身ということですよ?一年の十二分の一ですよ!?それだけの間あのデビルズサンクチュアリ…ごほん!ボンゴレの下に居なくても許されるなんて至福は早々ありません。 僕はこのつかの間のフリーダムを満喫してやりますよ!南国果実に光あれー!!」 (…た、他人のフリしたいびょん…) (帰ってから居なかった分だけツケが回ってくるだけってどうして気付かないんだろこの人…) (骸様…可哀想な子…) 【Act.7】 〜戻って〜 「まあ、それでもわざわざ貴方にしたのは何もそれだけが理由じゃありませんけど。 別にリボーンとかでも良いんですし」 「…へえ。じゃあ何があるっていうの?」 「あ、さっきのと比べれば大したことじゃないですよ!ただ、 さっきから回してるこのビデオとかテープレコーダーは一体いくらで売れるんだろうなって」 「寄越して。渡して。頂戴。キミの言い値出すから。」 「えーどうしよっかな…とっておきたい気持ちもあるんですよね。 音源抽出してMADでも作ろうかなー」 「ねえそんなことしたら本気で咬み殺すからね、キミじゃなく恐らく実行犯にさせられるであろう雷の守護者を」 「あ…それは嫌です… …わかりました、売ってあげますよ」 (あくまでも圧倒的に上から目線な上に無償で返すという選択肢はこの男のつんつく頭にはないんだね、…あれ、それは髪か) 「うーんそうだなぁ…幾らにしよう…」 (両替するのが面倒って言ってバス代は全部500円玉で払うくせにこんな時だけ…! …大丈夫かな、さっきココナッツポッキー五箱くらい衝動買いしたからいま財布147円しかないけど…) 「…よし、こうしましょう。 肩のその鳥、これなら売ってもいい、って思える金額でお願いします!」 十数秒後 「待ちやがれヒバリ! お前その通帳と実印はなんだ!!」 「関係ないでしょ放してよ赤ん坊! 早く行かないと銀行が閉まる!!」 「何があったか想像つくから言ってんだぞ!ヤツの思惑に乗せられるな! つーかお前イタリアンマフィアのくせになんでり○な使ってやがる!?」 「仕方ないでしょ父親の代からあさ○銀行だったんだから!!」 「とりあえずお前その袖のトンファーとか肩の下の銃とか裾のナイフ置いていけ! 確実に通報されちまうだろーが!!」 「ああそうだねもういっそ強盗すればいいのかな預金全部下ろしても足りそうにないから!」 「落ち着けっつってんだろーが!! ツナっおめーちょっとこっち来やがれ!!イメージと口調と性格に続いてヒバリの財産も崩壊させる気か!!」 「なに〜?今回は作画はセーフだよ?」 「今回はとか言うんじゃねェェーー!!」 【Act.8】 (あの後赤ん坊が半ば彼から取り上げる形で寄越してくれた例のDVDとMD…MDってどうやって聴くの?PCに入れるところあった?…まぁいいや、ともかくそれが此処にこうしてあるわけだけど… …あの沢田綱吉のことだ、一応中身を確認するだけ確認しておこう… あんな失態をむざむざ自分で見なくちゃいけないだなんて酷い屈辱だけど…) かしゃん。 …かちかちっ… 『で、そこでさっきからずーっとビデオ回してるんだけどこれ幾らで買う?』 『なななななんですって!? さ、さっきからということはもしや僕がうっかり口にしてしまったクロームの部屋の盗さ…防犯カメラの位置情報なども』 『もちろん。あ、ちなみにお前が買わなかった場合はクロームや千種さんや犬さん、ついでに雲雀さんあたりに無償譲渡するから』 『寄越しなさい渡しなさい僕に下さいお願いします、君の言い値払いますから!!』 『えーどうしよっかな…ファミリー全員の直アドに送っとこうかな』 『ねぇそんなことしたら本気で僕自殺しちゃいますよ!?良いんですか良いんですねボンゴレ!!』 『別に構わないんだけど王道的にここは嫌だよ骸そんなこと言わないで仕方ないから売ってやるよって言うべきなんだろうね』 『…あ、でもさっきココナッツポッキーを五箱ほど衝動買いしてしまったので今ちょっと手持ちが』 ぶつっ! 「………」 …ぴっぽっぱっぽっ、 ぷるるるる… 「……ああ、哲? 今すぐ馴染みの業者全部から武器を買い集めて。即金現物で。 …ちょっと咬み殺したい相手が居るから。キミも知ってる筈だよ。…いや、……うん、そう。 六道骸。」 [戻る] |