ハルヒ
浸−3


「小学生の頃、大好きだった本なんです。図書室に置いてあったんです。」

そう言う古泉はふんわりとした笑顔で、嬉しそうだった。

キラキラとした優しい絵が可愛い絵本だ。


「正直なところ、実は絵が大好きだっただけで、文章の方はあまり…だったんですよ。でも、」



この力を授かって、身も心も疲れきっていたとき、
無性に読みたくなりまして。
機関の都合上、もう小学校に近づくことは許されませんし…
探していたんです。


と、やつは言った。


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