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お題消化場
精霊

精霊



宿屋のある部屋。
エステルとリタが同室でリタは読書、エステルは満月を見て静かに時を過ごしていた。


「ねぇ、エステル」


本のページをめくりながら、リタは月を見ているエステルに話しかけた。


「なんです?」


エステルはその声に振り向き、リタを見た。


「ウンディーネって綺麗よね」


そういうリタは本から目を離さず、文字を追うように左右に視線を動かしている。


「そうですね。それがどうかしたんです?」


エステルはベッドに座っているリタの隣に座り、リタの本を覗き込んだ。
とても覚えられそうにない単語や解説が書いてある本を見たエステルは一瞬だが面白そうだと興味を持ったが、ずっと見ていると頭痛がしそうなのですぐに本から目を離す。


「ただウンディーネが綺麗ねって言いたかっただけよ」


また1ページ、ペラリとページをめくり、ちょうどいい所にきたのか、パタンと本を閉じた。


その行動を見たエステルは微笑んでリタを見つめた。


「わたしは、リタの方がかわいらしくて好きですよ?」

「…!ほ、褒めても何も出ないわよ」


まさかそんな事をいきなり言われるとは思わなかったのだろう、リタは不意打ちされたような気持ちで顔を赤らめた。


「ふふっ」


顔を赤らめている彼女にエステルはとても気持ちが安らぐのを感じて小さく笑う。




『本当は好きじゃなくて愛してます』
ただ言えないだけです


―――――――

エスリタ同盟のお題を自分で消化していきます(`・ω・)

リタって不意打ち苦手そうですよね。
エステルはどんどん攻めてるといいと思うよ。


08 10 23 海風さくら

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