@ 次の日からだった。俺のまわりに変化が訪れたのは。 まず一つ目。毎日休み時間の度に羽岡が教室に来るようになった。 羽岡いわく、「同盟活動の一関」だそうだが…の割に話す内容は他愛もない日常のことばかりだ。 「何かお前最近、変じゃないか?……元々変だけど」 「後ろの言葉は余計。何言ってるの、メンバー同士の交流は大切なんだよ?特に円満な同盟を作っていくためには――…」 理由を聞けば、これだ。 そうじゃない。そういうことじゃなくて。 (必要以上に俺に構ってくるというか何というか…) まぁ別に他にすることもないので構わないのだが。 そして二つ目が、これ。 授業終了のチャイムはもうとっくに鳴り終わった。しかし羽岡がこの教室に辿り着くまでにはまだ早い。いうなれば俺は今一人だ。 …一人、なのに。 [次へ#] [戻る] |