[通常モード] [URL送信]
@
 
 次の日からだった。俺のまわりに変化が訪れたのは。


 まず一つ目。毎日休み時間の度に羽岡が教室に来るようになった。
 羽岡いわく、「同盟活動の一関」だそうだが…の割に話す内容は他愛もない日常のことばかりだ。


「何かお前最近、変じゃないか?……元々変だけど」

「後ろの言葉は余計。何言ってるの、メンバー同士の交流は大切なんだよ?特に円満な同盟を作っていくためには――…」


 理由を聞けば、これだ。
 そうじゃない。そういうことじゃなくて。

(必要以上に俺に構ってくるというか何というか…)

 まぁ別に他にすることもないので構わないのだが。


 そして二つ目が、これ。

 授業終了のチャイムはもうとっくに鳴り終わった。しかし羽岡がこの教室に辿り着くまでにはまだ早い。いうなれば俺は今一人だ。

 …一人、なのに。



[次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!