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Gintama
灯台下暗し(銀桂・学生パロ)
女に興味が無いわけじゃない。
俺だっていたって健全な高校2年生なんだ。むさくるしい男が3、4人も集まれば
AV鑑賞会が始まるし、口を開けばそんな話ばかり。
だけどAV見ながら考えてるのも、布団に入ってから頭をよぎるのも、
電波馬鹿な、でも無駄に顔立ちの良い幼馴染の事ばかり。
あー・・・・俺、病気かも。

銀時は隣で勉強している桂の頭をコツンと叩いた。

「てっ!・・・何をする銀時。」
「いや、なんとなく。」

へらり、と銀時が笑うと桂はほほを膨らませて睨んできた。
いや、怖くねーから。しかも高校2年生の男子が頬膨らませるなよ。

「お前も勉強してるんだろ。さっきから全然進んでないぞ。」

へーへー。そりゃそうですよ。
なんたって、さっきからずっとヅラのこと見てましたから俺。

「勉強って・・・俺、数学わかんねーし。」
「貸してみろ。」
「え?教えてくれんの?」

銀時の数学のプリントを引き寄せると、桂は問題を解き始めた。

「いいかこの問題は、このXをこっちの式に代入するだろ。
で、ガッーってやってバッーってやって・・・・ほら出来た。」
「分かるわけねーだろ!!!何だよガーッって!そんな教え方あるか馬鹿!」
「む。分からなかったか。じゃあこっちの式をどーんって」
「もういいっつーの。それで解けるお前天才だから。」
「分からないままにしておくのはよくないと思うぞ。銀時」
「いいんですぅ。坂本にでも聞くから。」

銀時は乱暴にプリントをカバンの中に押し込んだ。

「帰るのか、銀時。」
「テメーはまだ帰んないでしょうが。」
「そうだが?」
「・・・・・一緒に帰る。」
「そうか。」

さらさらとした黒髪が白い顔にかかるのを見ながら、
銀時はため息をついた。

ヅラ君さあ、俺が普段どれだけ我慢してるか知らないでしょ。
告白した勢いで、なんて考えた事もあったけど。
でも嫌われるのが怖くて、そう思ったら動けなくなっちゃって。

結局は「幼馴染」という桂に今一番近いポジションで落ち着いているわけだけど。


灯台下暗し

(こんなにお前の事好きな奴が近くにいるなんて、
考えてもいないんだろうけどさ)



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