◇ 10*1 「ねぇ、名前教えてよ!」 「お兄ちゃんの歌、好きだよ」 「明日もココにいるから」 「またね!」 目をあけると、ぼーっとした感覚が少しずつ覚醒していく 夢、見てたのか… 懐かしい夢だった… こんな夢を見たのも 名前ちゃんと沢山話したからだろうか―――? ふと、自分の状況に疑問 「…なんで、床で寝てるんだ?」 そう、確か昨日は名前ちゃんの眠るベッドで寝たはず… 隣にあるベッドを見ると、二人の姿はなく、リビングから微かに皆の話声が聞こえた 僕、ベッドから落ちることなんてないんだけど… リビングに行こうと起き上がると 何故かひどく腰が痛んだ [次へ#] |