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9*2
 
が、予想した感覚は訪れることはなく、かわりにズッシリとした重みが襲った
 
「…?」
 
恐る恐る目を開けると、私に覆い被さるように眠るRevoさんの姿
 
た、助かった…?
 
「ちょっと、何してるの」
「じまんぐさん…!!」 
 
横にいたじまんぐさんが目を覚まし、此方を見ている
 
「た、助けてくださ…Revoさん寝ぼけて…」
「寝ぼけて?欲望が押さえられなくなったの間違いじゃない?」
「…は?」
 
何を言ってらっしゃるのかさっぱり…
 
「まぁ、俺は欲望は押さえない主義だけどね。てなわけで、おはよう、名前ちゃん」
「あ、おはようござ…!?」
 
笑顔で挨拶され、思わず返そうとすると、おでこにキスされて…
 
Revoさんが被さって寝ているため、動くことが出来ない
 
「顔真っ赤にしちゃって、かーわいー。」
 
じまんぐさんにクスクスと笑われ、余計に恥ずかしくなる
 
ふと、じまさんの表情が変わる
 
「…そうか。名前ちゃん、今、動けないんだ」
 
そういって、怪しく笑ったかと思うと、じまんぐさんが私に顔を近づける
 
「え、ちょっ…じまんぐさ…っ」
「声出すと、Revoちゃん起きちゃうよ」
「…っ」
 
じまんぐさんの真剣な声に思わず口を閉じる
 
その間にもじまんぐさんは私に近づく
 
二人の顔の距離が
 
 
 
 
 
 
5cm
 
 
 
 
 
 
 
3cm
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
1cm―――…
 
 
 
 
 
 
 
 
バンッ!!
 
 
 
 
 
「なにやってるんですかっ!!!」
 
突然開かれたドアの音とKAORIさんの声が重なる
 
「か、KAORIさぁぁあん!!」
「…!!名前ちゃん!!」
 
KAORIさんが駆け寄り、じまんぐさんを私から引き剥がす
ベッドから落ちるじまさんには目もくれず、Revoさんにも手をかけた
 
「あ、Revoさん寝てま…」
「寝てるかどうかなんて関係ない!!」
「え…」
 
そう言って、私の上で寝ているRevoさんもKAORIさんは引き剥がした
勢い余ってRevoさんもベッドから転落
 
鈍い音が聞こえたのは多分空耳
 
「二人とも、昨日あれだけこの部屋に入っちゃだめだって言ったじゃないですか!!」
「だって、隣の部屋に名前ちゃんが寝てるって言うのに何もしないなんてあり得ないでしょ?」
「おい、どうしたんだ…」
 
眠たそうに片目を擦りながらジェイクさんも部屋に入ってきた
 
「じまさんとRevoさんが名前ちゃんを襲ってたんですよ!」
 
KAORIさんは私を抱きしめてジェイクさんにうったえる
 
じまんぐさんはともかく、Revoさんは寝ぼけてただけなんじゃ…
 
「じまんぐ…犯罪はだめだろ」
「残念ながらKAORIのせいで、未遂で終わったけどね」
 
はぁ、とため息をつくじまんぐさんが少し恐ろしい
 
本気だったのだろうか…
 
というか、床に横たわったまま起きる気配がないRevoさんがそろそろ心配になってきたんですが…
 
いや、それよりも←
 
「あの、…なんで私ここにいるんですか?」
 
私の質問に固まるKAORIさん
 
「…なにも、覚えてないの?」
「KAORIさんたちと飲んだあたりから…」

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