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石楠花物語小学校時代
ピアノ何曲弾けるかな?

小口家・千里の部屋
   千里、電子ピアノを弾いている。珠子もいる。

珠子「え、わがまま研究?」
千里「そうなんだ、それで僕は、ピアノ何曲弾けるかなってやつをやるっていって。」
珠子「へぇ、いいじゃないの。せんちゃんピアノ得意だし好きだからとっても向いていると思うわよ。」
千里「本当?ありがとう」
珠子「出来ることがあればママもいつでも協力するわ。何でも言ってね。」
千里「うんっ、ありがとう…それともママ…」

   恥ずかしそうに上目で珠子を見る。

千里「僕の場合…おしっこ近いだろ?だからさ、だからさ…トイレにどれくらい行かずに我慢できるかとか、どれくらいでトイレに行きたくなっちゃうかとか…そう言うことをこの際調べた方が良いのかなぁ?」

   珠子、笑って千里をこずく。

珠子「何をいってるの?バカなことを考えるんじゃありません。それでおもらししちゃってももうママは助けてあげませんよ。それに、第一そんなことをやって病気にでもなったらどうするの?ピアノでいいのよ、ピアノで。それが一番あなたには合っているわ。」
千里「まさかぁ、本気で僕がそんなことやるわけないよ。安心して、冗談だよ、冗談。ピアノのやつをこれからどんどん進めてくさ。」

   ピアノを弾き始める。珠子、微笑む。

珠子「今日はイチゴのショートケーキとレモンティーよ。おやつはここ置いておくわね。頑張ってね、ちゃんと休憩も入れるのよ。」 
千里「はーいっ、ありがとママ…」

   珠子、退室

千里「さてとまずは腹拵えか。長期戦のために、少し先におやつでも食べてから始めよぉーっと。」

   ショートケーキを食べながらレモンティーをごくごく。何杯もおかわりをしている。

千里「んーっ、とろけるっ。このショートケーキって何処のかな?何か凄く美味しいな…てか、僕って何でこんなにレモンティー好きなんだろ…んーっ、どれもこれも美味しすぎるぅ、止まらなくなっちゃうっ。」

   幸せそうな笑みを浮かべて食べている。
  




   
 









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