鎖
３（番外編を含みます）
場所と時間を変えて
昨日の真夜中。
初等部寮の屋根の上。
「依頼料、だと？」
『そう。』
わるいけど、私は
大事な情報を
良心からだけでわたす
人間じゃないの。
・・・ああ
安心して。
無理難題を押し付けたりしないから。
・・・そうだね
『“Ｂ組の生徒達のいじめや先生いびりを止めさせろ・・・”』
・・・・
「は？」
『あはは 違う違う』
まあ
そういうつもりだったんだよね。
最初は。
『でも 自分から止めようと思ってもらわなきゃ意味無いなーって
思ってたところ、
先輩からアドバイス貰ってねー・・・』
「なんだ」
けげんな目で見られる。
『簡単なことだよ♪
“明日、クラス全員を運動場に出してくれればいいの”
そのさきは
寝ようがサボろうがどうでもいいから♪』
それだけだから
安心、でしょ？
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