鎖
8
『まー 過ぎたことぐちぐちいう気は無いけどね』
『こんな評価つけられたからって
私の実力、アリス、
なめないでよ?』
ふふっ。
面白そうに、笑う。
「・・・・・・・っ分かってるの!?」
「『星なしなんて全学園中一番の劣等生」・・・って?』
「な・・・・っ!」
綺麗に声が重なった。
『分かってるよ?
それに、
〔この学園で星階級がどれだけモノをいうか〕
じっくり思い知るつもりだからね。』
『蛍。』
教室のドアへ蛍達を促した。
ドアを通りすぎる前、思い出したように振り向いて。
『ついでに言っとくと 私のアリスは“読心”じゃあないからね』
正田たちが、凍りついたのは蜜柑も知っている。
[*前へ]
無料HPエムペ!