鎖
３
『星階級？』
「そう。あんたはもう知らされてるの？」
何気ない会話だが、
クラスの生徒達は全員、
二人の会話に耳を傾けていた。
『あーそういえば
鳴海先生がこれを渡してくれたっけ』
ポケットからバッチを取り出す。
「いくつ？」
『ちょっと待って・・・』
ひとつ、ふたつ、みっつ・・・
「え！？蜜柑ちゃん、トリプル！？」
「蜜柑・・・」
「そうなの！？すごい蜜柑ちゃん！！」
「ほんと！？」
話しかけてくれるのは、
昨日も挨拶をしてくれた
のの子ちゃんやアンナちゃん。
もう覚えた。
（あ あの転校生トリプル！？）
（嘘だろスッゲー！）
（あいつのアリスまだ俺ら知らねえのに！）
『あ ちょっと待ってー・・・』
「？」
「何？どうしたの」
ごそごそ・・・
カラン・・・
『もう一個、貰ってた。』
『・・・クワド？ とかってナル先生に言われたんだけど・・・』
「「「「「「「「クワドォ？！！」」」」」」」
「「「「「「「「「なにそれっ！！！」」」」」」」」
『い いや 何って聞かれても・・・・・・』
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