鎖 4 どうしたらいいのでしょう・・・ 三十秒ほど前は地面に足が付いていたはずなのに・・・ ふわふわ浮いている・・・ 足が地面についていない・・・ い いやいやいや お星様になったわけではないよ? 足は地面に付いてはいません。 でも、身体にはちゃんと付いています。 五体満足! つまりは、ユーレイの類になったわけでは決してない。 ・・・つまりは 体が浮いてる・・・ ・・・厳密に言えば・・・、 浮かされてる。 人外の力に。 ・・・いや、人為的なものであって、人の能力なのだけれどね。 「か弱い女の子になんてことするんだよっ!」 飛田君がクラスを落ち着かせようと叫ぶ声は完璧に無視されてます。 「ふら〜・・・」 ばたん・・・ ああっ 福担先生が倒れたっ!! わ 私は大丈夫だから倒れちゃ駄目ー!! ________________________________________________________________________________________ _______________三十秒前・・・ こそこそひそひそ・・・ 委員長が話しかけてきた 「あ あのね向こうの席に座ったほうがいいよ蜜柑ちゃん」 せめて今だけは・・・ へ? 『な なんで?』 「え えっと・・・隣の・・・棗君が・・・・・・」 ・・・機嫌悪いから・・・ 『・・・う うん・・・』 ・・・言いたいことが頭の中に響いてきた・・・ えっととりあえず蛍の隣に「おい」 「・・・・・・・え?」(私?) ____________________________________っ!!? 「きこえねーのか」 ギロ、 赤い瞳が、蜜柑をにらみつける。 (日向棗/棗君/棗さん/棗が転入生に話しかけたぁ!??) ・・・この纏りのないクラスの、生徒全員の心の声がかさなった瞬間だった。 [*前へ][次へ#] |