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本年度の〈新人賞〉は

初等部B組 今井蛍さんです!!













パッ、というライトのつく音が

聞こえるぐらいに聴覚が研ぎ澄まされた。


(蛍が新人賞!?)






わあああぁぁぁぁ!!




「すごいよ蛍ちゃん!!」

「新人賞だよ!」


「・・・」







(すっごい・・蛍・・・)


すごいすごい!

おめでとう蛍!!
















《ピグラー&ピグバードなど その他の発明品において

その驚異的捜索意欲や 発明センスに

各国メディア企業からも 高い評価を受けての受賞となりました


ちなみにこの受賞は〈新人賞〉最年少受賞です!》









「・・150万円・・・」ボソッ




蛍アンタって人は!!

何キラリと目を輝かせて・・っ


(遠耳のアリス。)





苦笑は心の中だけにとどめておいて

ひたすら パチパチ・・と手を叩く蜜柑。




その時

蛍の視線の方向に眼が行った。









(・・あ 蛍のお兄さん・・・)






















___潜在能力系代表の

今井昴は



ただ

無表情を崩さずに軽い拍手をしていただけで









(わーーー)


(パチパチパチ・・・)











賞賛の拍手や声援が


隣の部屋で起こっているような

自分には関係が無いような、そんな感覚がした。























___視線は合わなかった。






今井昴は


蛍が通り過ぎれば

すぐに手を膝に下ろした。











(パチパチパチパチ・・・)







俯いたかのような

蛍の顔は見えなかったけれど


こんな嬉しいはずの場面で

蛍が笑っていないことだけは





分かってしまった。




















(・・蛍・・・)










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あきゅろす。
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