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12

『!!』



「バカだねお前」



くすくす・・・




「お前が戻ってきたせいで

こいつの折角の苦労も水の泡だ」


















『・・・・・・っ』



確かにそうだ。

だが、








『・・なんとでも言えばいい』


きっ、とレオを睨みつける。









「・・・てめ 何で・・戻ってきた」

『大人しくウチが、

自暴自棄掛かった人の言うこと聞くと思った?』




「・・」



『・・・言ってしまえば心配だったから。』








よいしょ、と棗の体を支える。








『自分のパートナー、心配するぐらいええやろ』

































「ガキが何いちゃついてんだか・・

おい こいつらさっさと
・・」






ピアスを弄りながら

後ろを向く・・と








あ・・・











声フェロモンを

耳栓無しで聞いてしまった

ヘロヘロな軍団。




(レオさんふいうちっすよ)







棗と同じく、

体の力がぬけてしまっている。









「・・てめーらー

「だってー(泣)」







・・・なんとも子供な会話。


































『(こいつらアホか・・・?)』






コレがチャンスとばかりに、

蜜柑は傍にあった

セメントの粉末が入った袋の中身を一掴み、

レオの両目

目掛けて投げつけた。






「!! なっ」











レオは目をおさえる。

うまくいった。







「!」







ぐい、と棗の腕を引っ張り、走る。























誰かの声が聞こえた。






「逃げたぞ」

















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