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「人殺し」





「だったら 組織にくるのと何が違う?

組織はお前みたいに学園を憎んでる奴ばかりだ」




「棗・・・」







「お前にとってもその方が・・・」


「お兄ちゃん・・」








パシッ







棗は、汗ばんで震えているが

しっかりと、

レオを真正面から睨みつけた。




力が入らず

動くことの出来ない彼の、

あくまで抵抗をする、という

意思表示だった。







予想外の行動をされ、

レオはアリスを強めた。


「こいつ・・」








ドンッ


『やめろ』





蜜柑は傍観者となっていたが、

レオの勝手な言い分にとうとう動いた。





『・・・さっきから 勝手なことをいうな』






レオと棗の間に割り込み、

突き飛ばしたのだ。









そこそこの力だったが、

まさか子供が割って入るとは思っていなかったようで

レオは驚くものを見るように黙った。

















「・・・おい」



もう一方の傍観者、

耳栓をした他の連中がざわめきだした。









「こいつ・・・あんだけレオさんの

声≠ォいてて何でなんともないんだ・・・?」



















「出来る限り 自分のアリスを知られちゃダメだ」




鳴海の言葉がフラッシュバックのように聞こえた。













ザ・・・


「……」







少しの間

身を引いて蜜柑達を見ていた

レオがもう一度動いた。




























「……お前 無効化か・・・?































『・・・っ;』




反射的に身を引いたが、

レオはぐいっとその服を引っぱり、



顎をつかんで

蜜柑の目線を自分に向けた。









「・・・・・この顔」







ばっと

レオと蜜柑の目が合う。


『・・・っ;』










「…………

似てなくもない」











「〈あの女〉に」 










『・・・・・・っ! ;』











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あきゅろす。
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