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  ボス
「・・彼は何て?」








玲生は、

気だるそうに積荷の上に座っている。






「連絡時にはご不在だったので・・」


「なーんだ つまんないの

 黒ネコ
〈日向棗〉を手に入れたってきいたら

あの人どんな顔するだろうって楽しみだったのに」







ま、余計なオマケ二匹もついたけどさ









「玲生さんの顔は世界的に売れてるんですから

そんなことで足がついて すべて台なしになる事を

組織は危惧していると」



「あ―― ハイハイ」

















『(組織って・・まさか)』


















          副業
「大体あんな芸能活動 
ボス
彼の命令でなかったら いつやめたって構わないんだ」

「玲生さんは本当にボスがお好きなんですねぇ・・」










           ふね
「(ボコッ)密輸船は?」

「今夜2時 それまで学園側にみつからないよう

ここで待機との命令です」










「『(密輸船・・・っ)」』


















「〈日向棗〉は組織送りとして

残り おまけ二人は

売っぱらう前に何のアリスか調べる必要が

まだ子供なので組織のデータにも入ってません」





「薬切れた頃ききだしとけ」

「はい」




















ザ・・


「『!(ビクッ)」』








「・・・・・・こいつが あの〈黒ネコ〉ねぇ・・・」

「・・ッ」





ごろ、と 玲生は

棗の頭を足で転がした。








「(な・・棗君を足蹴に・・っ)









「あの・・・なんなんですか?その〈黒ネコ〉って」



黒サングラスの男が聞いた。









「〈黒ネコ〉ってのは こいつの裏社会での通称

こいつは アリス学園の影の産物 闇工作員」









「『(闇工作員・・・)』!?」

















「《若干10歳で異例の幹部生》
              パワー
 《発火能力で絶大な潜在能力を持った天才アリス》



こいつが何で

組織のブラックリストに載ってるのか知ってるか?」

































「2年前 わずか8歳の時 

こいつは自分の住んでいた街全域を 一夜にして火の海にしたんだ」





















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