鎖
3
『・・・でもどうやって病室を探せって言うんだろ』
このだだっぴろい廊下にかかってる
札を隅から橋まで点検して行けってこと?
・・・否
どんだけ時間がかかるか解ったもんじゃないし、
第一怪しまれる。
病院服を着てるから
どこかの患者さんとは思えるだろう。
だからって
廊下でうろうろしてたら
怪しいに決まってる。
『・・・とりあえずは、ロビーとかにある名簿とか見てくるか』
ロビーがどっちにあるかわからないけど。
とりあえずは行動をした。
遠耳のアリスや直感を働かせながら。
・・・そしたらおかしなものを見つけた。
多分、いや絶対この気配は
『・・・正田さん?』
どうしてここに・・・あ、棗君のお見舞いに
クラス代表で行くっていってたっけ。
あれ? 友人代表だっけ
(棗君。ここに入院してたんだ。)
過労による、体調不良・・・か。
まあそれは別として。
正田さん、なにやってんだろ。
棗君のお見舞いにはルカ君もついていったし
もう終わったんじゃないの?
・・・透視・・・
あ サイン帳 そうか
よっこいしょ、と病院服を脱いだ。
幸い、廊下には誰もいなかったし。
ひょこ
『しょーださん? 何やってんの』
「!!!!」
・・・おお固まっちゃったよ
顔面蒼白ってこういうのをいうんだね
脅かすつもりは・・・
ちょっとあったけど
そこまでびっくりされるのもなんだかなー
『・・・正田さんって結構ミーハーだったんだね』
「なっ・・・/////」
『まあいいけど・・・そんな正田さんに質問。』
くる、腕だけを廊下の突き当たりの方へむける。
『あれって、レオだよね』
「!!!?」
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