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一緒に暮らす。(骸)
僕、うさぎを飼うことにしました。
売っているのでもよかったのですが、やっぱり元気なのがいいですよね。
綱吉が目を覚ましたら見たことのあるような部屋に居た。
でじゃぶ?
そっと上体を起こし辺りの様子を伺った。
約一ヶ月前に見たような景色だった。
手に冷や汗をかく。お腹が痛む。見たことあるソファ。
「おや、起きました?」
ペタ。足音をさせて骸は綱吉に近寄る。
「やっぱり元気なのがいいと思いましてね、あと丈夫なのがいいと…」
「何の話だよ、ッ?」
起きたときから感じていた首の違和感に手をやる。
首輪だ。
「…何を?」
「クフッ、別にホワイトデーを期待していたわけじゃないですよ?」
彼女たちにはあげたのに僕には何もないなんて…。
綱吉は背筋がビリビリとした。
「僕、うさぎを飼育しようと思いまして…ね?」
そっと頭に乗せられた骸の手をパシッと払う。
不条理だ。
冗談じゃない。
おかしい。
「いいですねぇ。うさぎは縄張り意識が強く別にさみしくても死にやしない、水は与えなくても生きていけるなんて誰が言い始めたかわからない可愛いようで残酷なデマが出るほどに愛される小動物って。僕は好きですよ?」
「黙れ、誰がうさぎだよ!オレは人間だ!!」
こわい。
でも黙ってるなんてできない、何か言わなきゃと思った綱吉は一言叫ぶ。叫び終わり頬を殴られてソファから転がり落ちた。さらに胸を踏まれじわじわと体重をかけられる。胸骨が軋む、息苦しい。足をバタつかせ乗せられた足の負担を少しでも軽くしようと精一杯両手を使い頑張る。
「クハハッ!!そんなこと見れば分かりますよ。でも僕は君をうさぎとして見る、うさぎに首輪をするなんて珍しいかもしれませんが僕は君を飼っているという目に見える証拠が欲しいんです。とても似合ってますよ?」
怖い、怖い、綱吉はスンと鼻を鳴らす。
「泣くと目が赤くて本当にうさぎみたいですよ。可愛い」
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