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やっぱり理解できない。やってる事は何時もの調子だけど…
しかも、親友の意味を履き違えてる気がする。

「む、無理!教えないよ!!涼には関係ないだろ」

もう本当に帰りたくなって俺は咄嗟にそういって、捉まれてた手を少し強引に遠ざけた。
涼は驚いた顔したけど、それも一瞬で。俺が気まずくなって下を向いて、ためらいがちに見上げた時には平然とした何時もの顔になってた。
それに、どうしようもなく安心した。

「そうか…ゴメン。いいよ、もう聞かないから。帰ろう悠介」

涼はそう言って笑って切り出したけど…なんだか少し、気のせいだと言えるぐらい少し…
苦しそうだったかもしれない。


 

 火曜日、朝の予鈴が俺の心に重く響く。俺は黙って己の机をジッと睨む。
空が灰色に染まって、太陽が雲に隠れている。鬱だ…実に…鬱だ

「さ、坂木?お前なんか今日負のオーラでてるぞ…?」

今日の俺はすこぶる機嫌が悪かった。目の前に立つ伊藤の特徴的な狐目は…今の俺にはイラツキの対称にしか見えない。

「なんでない」

本当はなんでもあったんだ。ありまくりだ。
昨日よくわかならいまま涼と帰った。
気まずい雰囲気におされながらも話しかけるも「あぁ」とか「うん」とか、そんなんしか返ってこなくて。家に帰るころには、二人ともだんまりだ。
推理しろ、俺。
何故、涼がそうなったのか…

A、正直あんまり心あたりがない。

でも確実に涼がよく思わない事をしてしまったことは分かる。
家についた後、涼にメールした。

「俺なんかした?」って。
いつもは、馬鹿だろ?と思うぐらい早い返信は昨日はなかった。

 「いや…うん、なんだ。元気だせよ?」

今日ばかりは俺のただならぬ(負の)オーラを気づいたのか、伊藤は顔を引きつらせて去っていく。
どうしたもんか…これはただの杞憂?とか思っても涼の事が気になってしょうがなかった。


 昨日とは、えらい違いだった。授業内容は頭に入ってこないのは正直いつものことだけど、あんなも短く感じたもんは今日は相当長くなったよな気がした。

「あぁああぁああーーーーーーーーーー!!!こんなの性にあわねぇ!!!」

ガタンッ!!

「ぅわ!!どうした!?悠介」
「いきなり発狂とかメッチャビビるんだけど…」

モヤモヤするのに耐え切れなくなった俺が音をたてて席を立ち上がりざまに叫ぶと、丁度目の前を通りかかった月城(♂)と佐伯(♀)コチラを心配そうに見ていた。

「俺は決意した…聞けばいい。その方が早い。」
「なんだか分んねぇけど、が・がんばれよ…」
「おう!!」

そうだ、俺がこんな悩めば知恵熱でぶったおれる…。その前放課後涼に聞けばいいんだ。
“俺は涼を怒らしたか?”って、


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