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校内に足を踏み入れると背中越しにまた鈍い音が響く。
どこぞのホラーか!?この学園は…。

「松浦くんー!!コッチ、コッチ」

俺が門の演出に青筋を立てていると、どこぞから先ほど聞いたばかりの声がする。
インターホン越しに聞くより少し高めな生の声は、やはり若い男の声だ。

俺はキョロキョロと辺りを見回し、近くにたつ小さな(隆一的には)建物に目を止めた。
大きく開かれた扉に長身の男が手をふるのが見えた。

「松浦くん、コッチ来て」

再度しつこいくらい言われて俺は小走りに門番(?)の男に近づい、

「た??」



よし、待とう俺。落ち着け俺。
けして、目の前の男がいきなり抱きついてきて体をまさぐってるなど考えてはいけない。
これは…そう!!スキンシップなんだよ。たぶん、そうだといいな☆
とりあえず、ここは、落ち着いて相手と話さなくては…


「ゅ…You sure??」

とっさに吐いた俺の台詞に、やっとこ門番は手の動きを止めた。
一瞬俺の言葉に驚いたような、呆気にとられた顔をして男は苦笑いを浮かべた。

「これは失礼。大丈夫、気はたしかだよ」


ちゃんと通じちゃったみたいだ。

「ゴメンね。松浦君、いい体してたから」


……
ブリザァード!!!
もしかしたら阪城第2号的なアレかな??
門番さんはニコニコと悪びれなく笑ってらっしゃいます。
チクショウ…


「初めまして、松浦君。僕の名前は、高木隆弘。隆星の門番をやってる」


よくみたらイケメンの門番は、高木っていうらしい。
ブラックリスト予備軍ぐらいにしとこうと思う。
だから言ったろ??俺は、ノーマルなんだって!!


「そんな深い関係にならない程度によろしくお願いします。あの、ノーマルなんで。」

「だろうね。さっきの反応でそうだと思ったよ。」

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You sure?
気は確かか??とか頭大丈夫??
みたいな感じ

[*帰ろう][行くか#]

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あきゅろす。
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