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プロローグ

「裕香ってさぁ…」
「…坂城君にベタベタしすぎだよねぇ…ちょっと顔が可愛いからって」
「ウザくない??」
「じゃあさ…今度裕香が来たらさ…」
「クスクス…」








ウッザ…









果てしなくウッザ!!


最初は正直どーでも良かった、つか興味なかった。
いつ頃からかヒートアップしていく女子の嫉妬もとい、イジメ…くだらない…
実にくだらないよ…
前の"関口裕香"の席は空。転校…ではないけど登校拒否だ。
可愛かったのに勿体ないなぁ
とか思いながら、空を見上げて……
まさか、

まさか、この後に関口第2号に俺がなるとは思いませんよ。
まさか…ね…









その、まさかですけど何か?
高校に入って一年が経とうとしてた、相変わらず空席の関口(机)は隅に追いやられて
皮肉にもイジメ対象の消えたクラスは、平穏を取り戻してた。女子どもは、してやったり…といった心境だろうか?
まぁ俺も何だかんだで馴染んだソコを気に入ってた…

そう過去形ね…

某イケメン女子溺愛人気者坂城氏の手により俺の花の高校生活は、あっさりと終わりを告げましたぁ…告げられましたぁ!!


思い出しただけでも寒気…



『松浦(俺)…好きだ…付き合ってくれ』



イケメン…蓋を開けたらホモでした☆みたいな?
SHI☆NE
俺ノーマルだから
挙げ句の果てに、押し倒されましてね…まぁ…うん
蹴って逃げた。(本当は殴ってひるんだ好きに蹴り飛ばして踏みつけて再起不能なの確認してから)
そしたらの次の日に…




「松浦ってさぁ…」
「…知ってる!知ってるぅ!!ホモ何だって?」
「キモくない??」
「じゃあさ…今度松浦が来たらさ…」
「クスクス…」





あ〜……二の舞☆
つかお前ら何故知ってる、
そしてホモは、むしろ君達の大好きな坂城君だろ…
最初は、なんだかんだで悪態ついて余裕ぶっこいていた俺
しかし俺の通っていた高校は私立でない。つまり校則なんてあって無いようなもんだった。
開け放たれた珍獣(女子)の壮絶なイジメは何日も続いた
内容も馬鹿馬鹿しいのから笑えない感じのまで…
いわゆるピンからキリまでだった
地味にきいた。ちょっと泣きたくなったし…あと
好きなんなら助けろよ!!って坂城にキレたくなった。やんなかったけど

.

[行くか#]

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あきゅろす。
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