それは闇の中の光に似て
どこかに消えてしまった彼が、僕のもとへ現れたことが一度だけあった。
桜が散り、緑の葉をつけだす。
そんな時期だった。
現れた、ふざけた髪型の奴は自分が消えた理由はいっさい告げず、最近の気温がどうとか、あそこの店の料理は美味しいとか、そんなどうでも良い事を長々と語った。
何も無かったかのように…
最後に彼は…否、骸は、こんな事を聞いたのを覚えてる
「仏の仏像の下に何故蓮の花があるか知っていますか??」
分からないと僕は答えた
興味もないと
「やはりそう言うと思っていました。ではココからは僕の一人ごとと思ってくれてかわいません…聞き流して下さい。
蓮の花は、泥の中に育ちます。逆を言えば汚い場所にしか蓮の花は咲きません…古くから汚いところにも美しい花を咲かすということで蓮は、まるで人の闇に光をさす仏の花とされていました…
君のような花ですよね」
「どういうこと??」
僕が最後の一言が気になり問うと
おや、聞いていたのですか??と骸はからかいに似た笑みを漏らす。
「クフフ…そうですね、僕を闇と例えるとアナタは光のようだと思いましてね」
「意味が分からないよ」
骸は僕がそう言っても困ったわけでもなさそうに"それは困りました"と言う
「分かってくれないのも、まぁしかたないでしょう…でも僕は君の光に救われました。」
だから君をこんなに好きになってしまった。
「勘違いしいでくれる??僕は貴方の光になった覚えはないよ」
骸は苦笑いを浮かべて
それを最後に消えていった
僕は貴方の光なんかではない
むしろ闇の人間だ
骸にとって僕が光なら
闇になるまで貴方を追いかけて墜ちてみようと思う。
そうすれば、ずっといられるんでしょう??
こんな事を思うまで僕は貴方を好きでいる…
それは闇の中の光に似て…
意味分からないorz
実は一周年記念に書いた骸雲
気に入らないので次リベンジしたと思う
本当に難しいよ骸雲
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