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なまえ


「山本恭弥…」


昼休み。
僕が応接室のソファーで横になり、寝ていると何時もの様に山本は騒がしく尋ねてきた。
うるさいと愛用トンファーでみぞおちを一殴りしてやって、反省したのか考えこむように黙った彼が発した言葉がソレだった。

「何言ってるの??また殴られたい??」

僕がトンファーを握り直すと、山本は"それは勘弁なのな"と両手を上げて降参のポーズをしてみせた。

「でもさ!!山本恭弥ってしっくりこねぇ!??」

反省はしてないみたいだけど…

「なぁ、なぁ!!これで将来安心だよな!!」

僕が返答しないのを良いことに一人盛り上がりの山本は、ニカニカと笑いながらそう続けた

「ふーん…それって一生僕のモノになってくれるって事??」

だって、同じ名前なるんでしょ??

「雲雀のそばにずっといてやるって事」

へぇ、それは悪くないね

「同じ名前なら、山本じゃダメだね…たけし」

「アナタ…じゃねーの??」

「死ねば??」

ちょっと背伸びしたお話

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