こんなにも僕を染めている
うるさいよ…
消えてくれる?
僕はアナタが嫌いだ
どんなに、沢山の言葉を並べても…アナタは、しつこくしつこく構ってくるんだ
こんなにも僕を染めている
放課後…
野球部の声が校庭に響いて、部活動に活気出始た頃
見回りを終えた僕が応接室の扉を開けると
「よー!!キョーヤ!!」
無駄に明るい声が聞こえて
視界に派手な金髪が揺れるんだ
「また来ていたのアナタ…しつこいよ。マフィアのボスって暇なんだね」
「んー…キョーヤにどうしても会いたかったから」
そう言ってアナタは…
ディーノは、何時もかみ合わない会話をして
嬉しそうに笑う
僕と違う世界で生きる人
僕は、群れるのが嫌い
アナタは僕の嫌いな群れのボス
僕は馴れ合いが嫌い
アナタは、誰とでも馴染んでしまう…
僕は、…
それでもアナタは、僕に、僕の知らない愛を囁く
僕は、何にも染まらない"黒"であった。きっと、これからもそうであると思っていたし、それが運命であると感じていた。
ディーノは、何にでも染められる"白"…。まわりとの色と溶け合って馴染んで、それでいて自分を失う事がない…
僕は黒なのに、白であるアナタに染められていく
この空間にアナタがいることを許してしまったから…
嬉しく思ってしまったから…
アナタの言葉が、どこまで本当で
どこまでが嘘なのか
そんなの興味ないし
きっとアナタ事だ、嘘なんて言えないでしょ??
ほら、こんな事考えてるあたり
こんなにも僕を染めてる
最悪だけど悪い気はしないよ
「ねぇ…ディーノ」
「ん〜??何??」
「僕は、アナタが好きかもしれないよ…」
今度は、アナタを僕色に染めてやるんだ…
なんて悲惨なでき…
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