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大切な言葉(銀高)
その日は、天から白い雪が降り注ぐ聖夜だった

「さむぃ…」

はく息も雪みたいに白い

「…寒い…温もりが欲しい」

柄にも無く呟いた

「つまらない…」

最悪だ
クリスマスがなんだ
何故にイエスなんかの誕生日を祝わなくてはならねぇんだ
カップルなんて死んでしまえコノヤロー

あぁ、こんな時は
彼奴に逢いたくなる


((((大切な言葉))))


「で、寂しくて逢いに来たわけですかぁ!!晋ちゃんは!!!?」

クリスマスの聖夜に会ってコイツの第一声がこれだ

「それは、大層な勘違いなこった…残念だったな」

「ぅんもう…つれないなぁ」

いや…実際は図星なんだけど
銀時の顔が気持ち悪いほどニヤニヤしてるからバレてるかもだけど
まぁ、それはそれで良いかな
そんな事を思っていたら求めていた人肌が俺を包んだ

「Merry Christmas…」

銀時の腕の中
心地いい…
なんて口が裂けても言ってやんねぇ

「愛してるよ」

何でコイツは、こう
恥ずかしい事を…

「晋助は…??」

耳元で甘い銀時の声が響く


あぁ…顔熱い
多分俺いまスゲエ顔してる


「……めりぃくりすます」

「そっちじゃない」

多分催促されてるのは分かってる

「……」

「……」


大切な言葉
クリスマスが恋人達の夜だと誰が決めたのか

「愛…し…てる…」

そんな事はどうでもいい

「晋ちゃぁぁあん!!!!!」

「ぅおわぁ!!!抱きつくな!!!」

「クリスマスベイビィつくろ!!!」

「できるかぁ!!!!」


クリスマスなんて普通の平日と変わんねえ
ただちょっと気分に流されて
おもしく可笑しく騒いでるだけ…
俺も、そん中の一人で


ただちょっと…


素直になれる


ホワイトクリスマス
聖なる夜
特別な夜じゃなくて
特別にする夜




今だけでも素直に





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あきゅろす。
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