誰にでもスキだらけ



「ねぇ、なまえチャン」

「はい・・・」




白蘭さんは身寄りのない私を引き取ってくれたとてもとても優しい方

だけど彼は異常なまでに独占力が強い(なんでかなんて知らないよ

だからこうしてまた私は、他の男の人と話しただけなのにこの人に捕まっているんだ




「何度言ったらわかるの。他の男と接するのはだめだよ」

「別にいいじゃないですか・・・」

「だめ!男はみんな狼なんだよ!!」




それはあなたにも当てはまってるはずだよ、白蘭さん・・・

なんてこと口が裂けても言えない。もしもこのこといって怒られてみ?

どこかしらに穴あけられちゃうよ。なにせこの人は怒ると非常に怖い

幽霊とじゃ比べものにならないくらい

はぁ・・・こんなこといったいを考えるのは何回目だろ




「今度また勝手に他の男と接触したら許さないからね」

「っう・・・はい」




結局いつも白蘭さんに負けてしまう

でも、他の人とはまた接触するよ

だって白蘭さん仕事あるからなかなかきてくれないし

一人でいるのはつまらないんだもん

・・・べつに白蘭さんが構ってくれないからとかそういうわけじゃないから



(誰にでもスキだらけな君がいけないんだよ?)


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