これが私の不幸だか幸せなんだかとても謎めいた一日の始まり




皆さんは知っていますか?

セクシャルハラスメントって。

所謂性的嫌がらせってやつですね。

最近すごいんです、あの人からのセクハラが。

あの人って誰かって?

同じクラスの六道君です。

六道君は何故か私にセクハラをしてくるんです。

第三者がいたらそんなことしないのに。なんでかな。
まぁたまに他の人がいるのにやってくるけど。

そんな六道君だけど皆からしたら「優しくてかっこいい。しかもなんでもできる理想の人」といったところだろう。

騙されてます、皆さん。


その六道君は今、女の子に囲まれているみたいで私はそれを遠くから眺めていた。

このまま六道君に気づかれないまま去ってしまいたい。

自然と歩くスピードが早まった。



「おはようございます、苗字さん」

「………げ」

「苗字さん?」

「あぁ…うん。おはよう六道君」




最悪です。

見つかってしまいました。

あんなに遠くにいたのに、しかも女の子に囲まれていたはずなのになんでこんなに早く私の前に現れたのかな。

朝から災難。嫌な予感。




「教室まで一緒に行きませんか?」

「……変なことしないなら」

「してもいいんですか?」

「話きいてた?」

「えぇ。期待してたんでしょう?」

「〜〜〜〜。期待なんてしてないよ、バカ!!!」



走りさろうとしたど六道君に腕を掴まれて阻止された。

こうなることは少しだけだけど予想はできてたけど(ん?)。

っていうか、回りからの視線が痛い。痛いよ。

はやくこの場から逃げ出したい。

けどそれは六道君の所為でできないし。

朝から本当についてない。

絶対に今日の星座ランキングビリだ、間違いない。




「逃がしませんよ」

「………!!!か、かかかか顔近いんですけど!!!!!」

「知ってます。僕はそんなに馬鹿じゃない」




六道君、私は六道君はかっこいと思うけどこういうことをするのはどうにかして下さい。

勘違いしちゃいますから。



(これが私の不幸だか幸せなんだかとても謎めいた一日の始まり)




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