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【05/プラネタリウム】


 死んだ人間は星になる。

 俺はアレルヤが用意したプラネタリウムとやらを見ながら、腹を抱えて笑った。

「馬鹿じゃねぇの」
 ――君ほどじゃないよ。

 天井に映る数多もの死人に、まるで俺らが殺して来た奴らを見ているようだった。
 そのまま降り注いで、俺らを潰して、さっさと息の根を止めてくれよ。
 なんてことを考えたら、今にも死人が大量に降って来そうな気がした。俺は詰めた息を吐き出しながら、部屋の真ん中にあった装置のスイッチを落とす。

 暗闇の中にトレミーのフッツーの天井が蘇り、なぜかほっとした。

 ――怖かった?
「っんなわけ、」
「怖かったんだろう?」

 主導権を奪っていったアレルヤが眉を下げて微笑する。
 俺は悔しさに歯軋りをした。未だに冷や汗が引かない気分だ。

「大丈夫、ハレルヤ」
 ――は……?

 アレルヤが再び装置のスイッチを入れる。
 そして、両腕を広げて瞳を閉じた。

「僕が彼らを受け止める。君には触れさせない。だからハレルヤは安心しなよ」
 ――ははっ、頭大丈夫かよ。
「ああ。愛してるよ、ハレルヤ」


(090211)




あきゅろす。
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