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Don't take it!!






政宗はズッコケるのをどうにかして堪え、心のなかで先ほど慶次が尋ねてきたときより数倍盛大なため息を吐いた。



(Oh...小十郎、いくらなんてもそりゃないだろ。そんなん慶次がberieveするわけ)


「そうか!!…じゃあ煮てまた腹下したのは生だったからってわけか!」


(ΣWhat!?;)



いよいよもう何が何なのか、政宗には分からなくなっていた。

それでも目の前の二人の会話は成立しているのだというから、自分の順応能力のなさを疑うべきか二人の神経を疑うべきかさえ定かではなくなってくる。



「ただ、南瓜と肉が合わさったものだとしたらただ焼くだけでは味気がないな…。」


「きんぴらみたいに炒めてみるとかか?」


「そしたら形が崩れるだろう。」



目の前では、小十郎が慶次にこれに合う具材と調味料をいくつか教わっていた。

政宗が食べている野菜の入った料理は小十郎がつくっているという噂が城内で流れていたが、どうやら本当らしいなと、政宗は頭の片隅でそう思った。



「なるほどな。…ありがとよ小十郎さん。今度は腹壊さずに済みそうだよ。」


「政宗様に可笑しなものを食わせるなよ?」


「分かってるって。」



ふと、政宗は二人の会話を聞いて意識が戻ってきた。

何か、何か勝手に話が進んでいるように思える……のは気のせいだと自分に言い聞かせ、恐る恐る慶次に話し掛けた。



「Ahー……慶次、まさかとは思」


「美味い南瓜料理作ってやっから、楽しみにしてろよ政宗!」



慶次の顔に浮かぶ満面の笑みに、政宗の中で何かが音を立てて崩れ落ちた。



















この後、慶次が作った野菜炒めを腹が痛くなるのを我慢して政宗が食し、慶次が帰るまで耐え、その後一週間寝込んだのは、言うまでもない。









END

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