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お知らせ(イベント)
イベント履歴(2021年1月〜2月)
・1月未明『黒の亡霊』

読者諸君が今年も良い年を迎えられた事、心よりお喜び申し上げたい。
読者諸君にとってもあの年末の、私の筆では止められなかった争いの記憶が真新しい事であろう。
私はあの時帝都に居たが、凄絶なる激戦であった。

無駄な戦いだと始まる前に私は暴君へと嘆願書をだした。
その行動が無意味でも私は声を枯らしてでも叫ばざるを得なかった。
戦争、内紛、そんなものに何の意味があるのだと。
今は虚白の地の秘密の解明や攻略が最優先であり自国で争っている場合ではない、馬鹿げていると。

今でもその考えを訂正する気は無い。
だが――一つ訂正するとするならば、争いという行為ではあったが、彼らにも伝えたい事があった。そして争った黒の国の者達にそれらは伝わった。今を生きる者達の力も彼らに示す事ができた。

争いに反対なのは変わらない。
しかし、彼らにとってこの戦いは必要なものであったのだろうと、そうも考える結果であった。


・2月2日『豆まき要素なんてなかった』
読者諸君。君たちは今日は青の国の風習にちなんで節分の豆を撒いたり、巻物を頬張ったりしている頃だろうか?
しかしながら、忘れてはならない。
過去、この時期はバレンタインなる悪習の為に数々の犠牲と悲しき事件が起きていることを。
毎年毎年被害を出して堪るかと各国で先に対策を打っているらしいから今年こそは大丈夫だとは思うのだが、最近不穏な噂を聞いた。
なんでも翠の国マーテラにて住民や、他国からの旅行者等の失踪者が続出しているそうだ。
詳細は不明だが、ごく一部無事に見つかった者は見るも無残に肥えて……端的に言えば『デブ』になって食事にしか興味を示さない精神崩壊した状態で発見されたという噂もある。
更にあの自称という二文字がつく名乗ったもの勝ちとばかりに領主だと言い張る小娘が村長を務めるセフィ村の人口が最近になって突然右肩上がりになって増えているだとか、食に対して強いこだわりがあるあまりに数々の問題、事件、不正等々を起こしてきたという黒い噂がある『豚の女王』の異名を持つマダム・アルムスティーンが村に滞在しているのだとかいう不穏な要素が出てきたそうだ。
以前、青憐国にて悪代官もといちょこ代官による非モテによる謀反等の為に全国から非モテの武士として参加すべく失踪していた者もいたが果たして今回こそは無事にバレンタインを終えられるのであろうか……
人口増加に伴いセフィ村の小娘は調子に乗ってチョコの名産品を作ると息巻き各国の職も年齢も性別も問わず招待状をばらまき、ギルドに依頼まで出しているそうだがはっきり言ってあの村長が調子に乗る時は大体ろくな事が起きない。もし試食会に参加するならば十分に注意するべきだ。どうか、聡明な読者諸君が食べ物だけしか考えられない恐ろしいデブになってしまわないように心から無事と、もし既にデブになっているならダイエットの成功を祈る。

著者:ランドルフ・G・オーガスト



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