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お知らせ(イベント)
イベント履歴(2020年1月)
・1月1日〜1月14日『新年会開催・再び』

今年も無事に、否、本当に色々あったが無事に新年を迎える事できて喜ばしく思う。

各国各々の風習に因んだ新年の風物詩を堪能していることであろう。

私は矢張り青の国の子の十二聖の社にでも参拝して今年の門出を祝いたいと思って青の国を訪れているところだ。

しかし、だ。

嗚呼、またか。またお前なのか。

ついこないだ白夢と思われる各国の襲撃事件が起きたばかりだというのに、平和に連中に囲まれて祝う事などできるものか?
何を考えているのだ。そう不満を漏らしたいが、またしてもあの白の王城に繋がる扉が出現した。

恐らく、今私がいる青の国だけでなく去年通りなら銀、翠、黒の国にも出現していると思われる。

如何せん襲撃の後だ、ハロウィン巨大南瓜異変の比ではない警戒と脅威認識でいる以上気楽に向かうのは難しいかもしれない。

だが、少なくと去年はパーティー会場に居た白夢達は一切危害を加える様子はなかったらしい。
また、白夢の中でも重要な位置付けのある人物との接触ができたという報告もあり、あえて虎穴に入らずんば虎子を得ずと腹をくくって乗り込むのも選択肢かもしれない。

そう私が悩んでいるうちに、――あれは、誰だ?いや、知らない者のが多いのだから当然だが、今抱いた不信感は何だ?――まるで悩んでいる私を始めとした大人が馬鹿らしいとばかりに無邪気な見知らぬ子供達が親の制止をきかず扉の向こう側へと消え、大人達も連れ戻すべく追っていった。

子供達の、早くおいでよ、という声が何処か恐ろしく聞こえた気がするが、悩んでも解決はしない。
子供達を連れ戻す為に、私の知的好奇心の為にもあえて乗り込むつもりだ。


著者:ランドルフ・G・オーガスト


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