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お知らせ(イベント)
イベント履歴(2019年7月)
梅雨の時期に入り、各国で差はあれどもこの時期はほぼ雨の日が続いていよう。
私としては、湿気で本が傷むのがどうも困る。

だが、この梅雨が明ければ今度は過酷な暑さが訪れる事となろう。
銀の国では既に暑さで暴走した雪の小精霊や妖精の力を利用して作るスノウマンアイスの在庫確保に奔走し、翠の国産の巨大西瓜割の準備中に出現した西瓜みたいな何かの魔物、黒の国では涼しい要素が行方不明な達磨の如く厚着をしたまま食べる事を前提にしていない辛さの大食い競争、青の国では去年の記録を超える長さの竹を組み合わせた流しそうめんチャレンジの準備などが進められているらしい。

また、海開きに伴い海の家の開業、砂浜の清掃や海辺の平和を守る監視員や砂浜や海の厄介者の駆除の募集も始まっているようだ。

私はそろそろ海栗、あの黒や紫の棘が生えた丸いあれが食べたくなるのだが……何でも海栗達の様子がおかしいらしく、海栗の産卵場で恐ろしく巨大な海栗らしき物体に船を沈められてしまっただとか、海栗の卵を狙って流れてきた海のギャングこと海豹種達が無残な刺殺体で発見されたとか、海栗を探しに来たらなんかがしゃんがしょんがきーんと良く分からん音が聞こえてきたとか物騒な話も聞く。今年の海に一体何が起きているのだろうか?
誰か海のバイトのついでに調査、もしくは海栗を漁獲してほしいものだ。海栗を食べ、西瓜を割って、そうめんを啜り、スノウマンアイスを頬張り、激辛チャレンジする若者を愉悦しながら見守るのが私の毎年のサマーライフなのだ。

著者:ランドルフ・G・オーガスト


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