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登録名簿
ジョン・ドゥ/白の断章
HN:絹豆腐
名前:ジョン・ドゥ(※性質上、登録こそしていますが設定の都合上NPC同様どなたでも自由に。)
性別:無
年齢:意味は無い
種族:白夢
身長:平均的。されど小柄にも大柄にも。
体重:平均的。されど軽量にも重量にも。
容姿:語る事などできはしない。
もし、男だと思えば男である。
もし、女だと思えば女である。
子供かもしれない。
大人かもしれない。
老人かもしれない。
人間かもしれない。
獣かもしれない。
竜かもしれない。
認識した時点で、それが認識した者にとっての姿。
認識されなければ、意味はない。
認識されたとしても、それは仮初の姿に過ぎないのだ。

性格:『温厚であったか。いいや苛烈であったか。冷静であったか。それとも直情的であったか。今、貴方が見ている誰かは、どのようなヒト?』

――成り代わった誰か。成り代わった役。代役として演じる以上、確固たる個等不要。誰かにとっての何か。今、想い描いた人物がいたならその人の性格なのであろう。多分、恐らく、きっと。
大きな問題はない。
成り代われるのは、忘れ去られてしまいかけた、もしくは忘れ去られてしまった誰か。
存在を維持出来なくなっている者だけなのだから。

ならば、多少違ったとしても問題ない。
所詮虚ろな思い出、砂の海に消える迄の邂逅なのだから。

武器:思い出の中にある誰かは勇敢なる者だったか?それとも、戦う力を持たぬ民であったか。
もし誰かとして武器を振るうとするなら、まずはそこからだ。

それとも、もしこの顔の無い誰かと真に戦いたいならば――まず、この顔の無い誰かが誰なのかを見極ねばならない。

属性:白、記

能力:『出典不明・情報引用/フレンド・オブ・フレンド』
――『これは、友達の友達から聞いた話なんだけどね。実は……――って――なんだって。』

根拠のない噂。
拡散する情報。
そこに真偽等関係ない。
人々が興味を示し、それを真実だと認識すれば真実となる。
虚偽だと認識すれど、それを聞いて想いを何も巡らせない事は難しい。

たとえば、背筋も凍る怪談話。
たとえば、胸膨らませる未確認生物。
たとえば、世界の裏で暗躍する秘密結社。
たとえば、そう、貴方の隣に居る人は誰かとか。

少しでも意識し、空想した途端。
もうその時点で何かは存在するのだ。

その時点で、顔の無い誰かは何らかの形を得る。
かつて誰かだった者の『 』。

ただし、大切な事がある。
『世界から存在を証明されている者』には成り替れない。

(※メタ的に言うと登録名簿に記載されている人物にはなれない。)

『原典改記・偽章捏造/レジストレーション・レコード』
――『噂は噂でこそ、謎は謎でこそ人々が興味を抱き、存在に空想を巡らせる。しかし、噂の証明。謎の解明が成された途端、それらはゴシップとして、娯楽として無情に消化され、過去にあった何かとして意味も価値も無い記録の残骸と成り果てる。仕方ない事なのだ。仕方ない。……そう、諦められなかったからこそ、終わった物語に蛇足が付け加えられたのだ。もう、元の物語が思い出せないほどに、何度も何度も。誰かによって手を付け加えられ、いつしか偽典こそ正典となって。だから、私(ジョン・ドゥ)が存在するのだ。』

このジョン・ドゥと仮称されし存在。群体。総称。顔の無い誰か。誰か達。
彼ら、彼女らは確固たる存在を定着させた白の断章でありながら、その例外として確固たる概念、物語を更に世界の人々の記憶、記録の残骸から拾いあげてその人物と成り代わりを果たす。

つまり、『捨てられた、忘れ去られた誰か』『消えてしまった者への想い』『名前だけが独り歩きしている者』がある限り誰かとなったジョン・ドゥが倒れ、殺されようとも。『誰かによく似た誰か』が消えただけで済まされ、再び形を得る事が可能となる。
何度倒れてもジョン・ドゥの本体と言うべき空白の物語には何の影響もない。

実質、世界に空白がある限り滅ぼす事は限りなく不可能に近いと言える。
この概念的堅牢さは白のアリスに次ぐ程に堅い。

世界ごと滅ぼすか、世界に住まう者たち全てが空白の虫に食われたジョン・ドゥに成り代わってしまうか。あるいは――ジョン・ドゥの正体を突き止め、個が無いからこそ不滅に等しい顔の無い誰かに元々あった貌を取り戻すか。

尚、この能力の本質――白夢としての能力――は、他の白の断章同様に白のアリスによって与えられた権能である『色を奪う』事にある。

『いらないモノ。忘れ去られたモノ。捨てられたモノ。舞台から望まぬ形で退場を余儀なくされた誰かの色(こせい)を奪い、色を奪われし者そのものとして空白は色(なまえとかたち)を得る。』
というのがこの無銘の物語、白夢の力の大元となる。


弱点:ジョン・ドゥが誰かと成った場合。誰かに成った時点で本人はあくまで誰かに成りきっている為白夢である自覚が無い場合が殆どである。
だから、白夢と対峙する事も十分あり得る。
抱く感情、記憶、自我も偽りなれど本人としてはそれは本物。
友人として成り代われば本物の友情を抱くし、夫婦であれば愛を知る。
騎士として祖国と認識した国の為に戦う事もあれば、指揮官として人々の為に導く事もあり得る。
これらは制御できるものではない。
自分が自分ではなかった。誰かに成り代わっただけの偽り、顔の無い誰かだと気付くのは大体の場合その事実を、本物ではないという矛盾を証明されたときや、世界から消えかけた本物が戻ってきた時や、死した時などである。

舞台装置。
世界の破綻、矛盾を誤魔化す為の役割。
そのような扱いに嘆く事もない。
嘆くだけの個など、とうに捨てているのだから。

所属:虚白の地

職業:白の断章(エフェメナルフラグメンツ)

二つ名・異名:空白失書・無銘(オブリヴィオン)

恋愛:NL・BL・GL

裏行為:可

備考:『【 】は悲しんだ。自分は娯楽を提供した。自分は与えられた役を演じきった。自分は愛した、物語を、登場人物を、物語を読んで、聞いてくれる人々を。だが、いつかは捨てられる。仕方ない事だ。そう言い聞かせて、言い聞かせて。出会いと別れを繰り返し、何度も何度も言い聞かせて言い聞かせて言い聞かせて言い聞かせて言い聞かせて言い聞かせて言い聞かせて言い聞かせて――すっかり狂ってしまった。自分は主役だったか、それとも悪役だったか。脇役だったか。環境であったか。もう思い出せない。全ては空白。誰かにとっての永遠になれないのなら、誰かにとっての誰かであればいい。捨てられても、また別の誰かになればいい。そうすれば、悲しくなくなる。名前さえ、もういらない。大切なモノなど不要。ジョン・ドゥ。顔の無い誰か。それが私、私達だ。』


――空白の物語そのもの。『白の断章』、と呼ばれる白のアリスより授かった力を有する特異個体の一体。

元々は誰かであった。ちゃんと自分の名前も自分自身を定義する人生、物語があった。だが、それらも空白となった。
塗り潰されたのか、消え去ってしまったのかは分からない。
考えることもない。
ジョン・ドゥとして、顔の無い誰かとして、世界に蔓延る空白の間隙に滑り込み、空白の矛盾に人々が気づく事がないよう白のアリスに命じられた通り常に誰かであり続ける。

――かつて、愛された物語だからこそ、何度も誰かの手で継ぎ足されてきた物語。しかし此処に残されたのは、本質を見失ってしまい自分自身をも見失ってしまった誰か。何故形を失う程新たな物語を紡がれてきたのかを思い出せない何か。想いが深すぎたからこそ壊れた成れの果て。


PC挨拶:「      」
(                   )


――何もないように見えるなら、そうなのだろう。此処に意味はない。だが、もしこの空白に何かを見出すなら、それは此処に在る。何かを語り、何かをしようとしているのであろう。 


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あきゅろす。
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