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登録名簿
アイリス・ブランシュ/白の断章
HN:絹豆腐
名前:アイリス・ブランシュ
性別:女
年齢:外見年齢20代前半
種族:白夢(堕天使ベース)
身長:174cm
体重:59kg
容姿:踵まで伸ばした癖のない真っ直ぐな白金の長髪に側頭部を左右一房ずつ編み、黄金の右目と柘榴の赤の左目を持つオッドアイ。
ただし、左目には白い薔薇が凛然と一輪咲いており、その下の赤い眼を土壌にして根付いている為視力は失われている。この白薔薇は脳にまで食い込んでおり、寄生植物であるという説もある。肌の色は透けるような白。

頭部には色褪せた亡国の王冠を被り、白薔薇を髪飾り代わりに着けている。

女性らしいなだらかな曲線の均整のとれた肢体を灰色のミシャドレスで飾っており、胸の谷間を隠す形で大輪の白薔薇が一輪、肉を突き破り心臓に根を絡み付かせて生えている。そして自身の身も触れるものも傷つける棘の蔦が腹部も、背面も、腕も、手首も、脚部も、長髪もと這い回り、自他を傷つけている。


また、首から提げた小さな青玉の石を三つ連ねたネックレス、両手に同じく青碧の玉石を嵌めた指輪と鎖で繋がったブレスレット(パンジャ)、両足首にブレスレットと同じデザインだが宝石は付いていないアンクレットが二つで、五つとも常に人間の体温くらいの温度を保ち精緻で華奢な外見に反した強度を誇る材質不明の金属から造られている。
この五つのアクセサリーはベースとなった堕天使故来のものであるらしいが、『物語』の概念を纏い変容し白夢と化して自我も記憶も変質している為大切な何かだったと漠然と感じているもののそれが何故、どうしてなのかまでは覚えていないし気に留める事もできない。

性格:『心優しき姫。されど衆愚の手で愛する者を奪われ、残虐と残酷な仕打ちを以て人々を傷つけ、尊厳を踏み躙る陰惨な死をこそ与えるのを好むようになった。狂人。怪物の力を持ちながら人の心を持っていたが為、人の弱い心が生み出した残酷な怪物達の振舞いに失望と激昂に狂い本当の怪物となるべく狂うしかなかった女。』

――ベースとなっている女の人格は、寧ろこの物語より余程救いようがない程自己愛と他己愛に歪んでいたのだが。

元となった堕天使と物語の概念が混然とした結果、基本は穏やかながらもそこかしこに埋まった地雷、撃鉄を引くきっかけとなる何かによって残酷な側面が引きずり出され、時に苛烈な一面も覗く事となる。
また、穏やかな時でも正気とは言えず、被害妄想が激しい。そして勝手に自身を迫害し、糾弾し、傷つけた者達と認定していつ攻撃的になってしまうか分からない地雷女(メンヘラ)。

武器:怪物と呼ばれ続けた結果か、それとも生まれついてか。
何れにせよ、膂力は華奢な外見に反しており、後述の能力で具現化した拷問器具であろうと大振りの断頭剣であろうと振り回す。大体は茨による攻撃が主武器だが、侮ると想定外の反撃を喰らう事となろう。

属性:白、血

能力:『忌まわしき樹縛/イモータル・ブラン』
――『呪わしき姫を殺す為、様々な手段を用いられた。けれど、人ではないからと使用を許されたどれだけ残忍で残酷な殺害手段も、何れも完全な死を齎す事は叶わなかった。血と涙に姫が溺れても、誰も助けず、次は何を試すかと笑うばかり。』

呪いによる不死性。
正確には、他者から吸血した分も含めての命、自分を含めた血の全てが枯れ尽くさない限りは肉体的死を迎えようと、原型を留めぬ損壊を受けようとも損壊前の状態で再生する。
再生というより、再構成、再構築。血が足りなくなると無差別に茨が手当たり次第に周囲の命を吸い上げる。

呪いの薔薇そのものとして完全に同化しているが為、肉体や自我も呪いの一部に過ぎない。
それ故、媒体となっている肉体を呪いの薔薇が損壊前の状態で再構成していると言う状態。

再生は主となる者が核として自分自身を復元するものだが、これは単独では動けない呪いにとって必要な肉の情報を基に限りなく本人に近い肉をもう一度作り直しているだけ。

記憶も自我も継承はしているが、それらも正確に作られているだけ。
ある意味、本当の自分なんてものはとっくの昔に死んでいて、此処にあるのは本当の自分によく似た自分。少しずつ自分では意識できない程情報が劣化していく複写体(カーボンコピー)。狂ったのは当たり前だったのかもしれない。


『甘美なる死の誘惑/ブラッディ・レーベル』

――『狂った姫は泣き、嗤い、嘆き、叫んだ。「これが怪物への仕打ちなら、お前達にこそ相応しい!」と。』
陰惨な血を養分に、愛と憎悪の記憶を土壌に咲いた左目の薔薇。呪いの薔薇の片割れ。

物語の過程で、かつて姫がその身に受けたとされる拷問器具、凶器の数々を具現化させる事を可能とする。
範囲は左目の薔薇の視界及び、己の血で穢れ、忌薔薇の生えた場所ならば物理的に視界から離れた遠方でも具現化可能。

ただし、拷問器具などもそうだが誰かを装着された状態、例えば断頭台に誰かを固定する状態、壁と壁の間に挟まれた状態、歯車に縛りつけられた状態などでの具現化はできない。
これは本来、自分が受けた仕打ちであるが故。


『堕落と姦淫の茨蛇/ネガ・エンピレオ』
――『呪いの茨は蛇の如く、逃げ惑う民を、臣下を、王を捕らえ、その血を奪った。地は血の赤に。肉は赤を喪い白く朽ちた。国はかくして茨に覆われ、生ける者の絶えた地で他者と異なる薔薇の姫は愛した者の骸を抱いて眠る。』
呪いの薔薇、茨の蛇の能力。
全身を苛む茨を意のままに操り、薔薇の呪いを棘が刺さったモノに齎す。

この呪いは血を媒体にし、対象に通常の治療が通じず自然治癒が困難な傷を付け血を流し続けさせるものである他、段階的に呪いの深度が進むにつれて毒の如く蝕み精神的に支配できるよう働きかけたり、死して尚腐敗しようととうに心臓が止まっているのに絶えない流血が続こうとも肉体の完全な死が訪れず苦痛を与え続ける等といった他者を傷つけ苦しめ続ける為の悪質なもの。最終的には白く朽ち果て、活動を停止させる。

稀に、呪いによって己と同じく自我も肉体も保ったまま死にたくても呪いそのものが消えるまで死ねない状態になる例もあるらしい。

また、呪いに関係なく茨は蛇の軍勢の如く血を求め半自動的に襲い掛かり、巻き付く先から棘が肉を突き刺し、そのまま撫でれば肉を撫でた先から削ぎ落す殺傷力があり、硬い地面や壁を掘り進む貫通力や破壊力も備えている。

尚、この能力の本質――白夢としての能力――は、他の白の断章同様に白のアリスによって与えられた権能である『色を奪う』事にある。

この色を奪う力と白夢と化した女、物語を演じる事となった泡沫との力が溶けあい変質、茨の呪いという形で発現したものが能力の正体。

『茨によって色(やくわり)を奪い、色を奪われし者に犠牲者(のろわれたもの)としての役割を押し付ける。』
というのがこの忌薔薇姫の物語に憑かれた女が持つ白夢の力の大元となる。


弱点:偽りの不死性は有しているが、肉体的強度が高い訳ではない。
刃は肉を裂くし、強く殴れば骨が折れる。

呪いに関しても、色が役割が云々とあるが結局呪いは呪い。呪的耐性、対策は一定の効果が望める。
そうなると茨による物理的攻撃でしかなくなる。
そして、呪いをかけられた者はこの忌薔薇姫に血を流させ、奪った血(いろ)を吐きださせれば症状が軽い段階であればあるほど被害が軽く収まり呪いが消える。

また、呪いの薔薇たる左目の薔薇と胸の薔薇の二輪はそれぞれが傷つき燃えようが千切られようが再び生えてくるのだが、再生が追い付かない程の破壊力と一寸の狂いもない完全なる同時のタイミングで散った場合相互再生が不可能となり活動停止する。
その場合末期であろうとも呪いは消え、元通りに戻る。

或いは、他者も含めた血が何もかも枯れ果てる程殺し尽くした場合も再生力が低下し、やがて姫のほうが死に至る可能性がある。

あとは、元となった堕天使が咎人であることを強く意識していたことと、茨の植物の性質から炎に対して罪を浄火される、穢れを祓われるという意味合いから苦手としている。


所属:虚白の地

職業:白の断章(エフェメナルフラグメンツ)

二つ名・異名:『悲恋忌譚・忌薔薇姫(スリーピングブラッディ)』

恋愛:NL・GL

裏行為:可

備考:『心優しき姫。しかし生まれついて他人に無い呪われた力を持った姫は化け物と蔑まれる。だが、蔑まれ、畏れられ尚自らの呪いが他人を傷つけぬよう必死に自制し、ただ一人化け物としてでなく同じ人として接し愛してくれる王子を想い続け――恐怖は理性を侵し、衆愚が心の拠り所であった王子を化け物と内通した異端者として拷問死させた事で発狂。狂った姫は呪いの忌薔薇を以て人々を襲い、国を滅ぼした。生物の血は流し尽くされ白く朽ち、大地は血の赤に彩れた。姫は冷たくなった愛した人の骸を抱き、茨で城を覆い、他者を拒み独り愛しい人の記憶を振り返り続けた。』


――白のアリスの手で白き夢の泡沫、砂の粒として彷徨うところを拾われた堕天使イリス=アンビシオンが、それだけでは存在を保てない為に存在を補強する為に物語の概念を纏い白夢と呼ばれる事象、怪異として実体化した存在。『白の断章』、と呼ばれる白のアリスより授かった力を有する特異個体の一体。

本来、この一巡後の世界ではイリスが一巡後の生を享ける筈であったが、かつて遭遇した赤によって平行世界の境界を超えやってきた同位体アリシアがこの世界を訪れる事が確定してしまったが為に、同位体が同時に世界に存在する事は不都合であると抹消され、存在できた筈が存在を許されなかった。
その為、自分の存在、席を奪ったアリシア=ヴァレンタインに対してイリス本人の自我や記憶が物語と溶けあいぐちゃぐちゃになっているにも関わらず強烈な殺意と敵意を抱いている。具体的に言うとどんな状況でも必ず発狂スイッチが入る。

また、纏った物語の影響もあるがイリス本人が愛に狂った女であるせいもあり、『愛する王子』を求めている。男女関係ない。おまけに、物語の筋書通り無残な死に至る運命を辿らせようとするので始末に悪い。

PC挨拶:……嗚呼。貴方は私の王子様?それとも、私を傷つける人(こくみん)達?……この茨で、汚い色を洗い流せば答えは分かります。さあ、どうぞ此方へ。
(触れる者を傷つける茨の城。城のような茨の檻。色を喪った骸を苗床に凛と咲く薔薇の園。其処に、姫は居た。忌まわしき者、忌避されし者、忌薔薇の姫が。異形の薔薇を自らを土壌に咲かせている女は現れた相手へ振り向けば慎ましく密やかに微笑みを向ける。穏やかに。けれど、その内にどろりと濁った女の情恋、泥濘の憎悪を孕んでいた。薔薇達がざわめく。見れば、この領域を埋め尽くす茨が獲物を見付けた蛇の群れの如く鎌首をもたげて相手に忍び寄りつつある。女は問う、問うが答えに意味は無い。狂っているのだ。答えもなにも、全て女の妄想の中。真実なんてありはしない。優しく手を差し伸べる。茨が迫る。女の手を取り、血の抱擁を受け入れるか。茨の蛇の牙にその身を引き裂かれるか。待ち受けるのは何れも陰惨な末路だけであった。)


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