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登録名簿
ネオテシウ・ティ・トー/白の断章
HN:絹豆腐(きぬとうふ)

名前:ネオテシウ・ティ・トー

性別:雄

年齢:???

種族:自称甲虫(寓話型白夢、白の断章)

身長:250cm(本体は50cm程)

体重:150kg(本体は10kg程)

容姿:通常時は真紅の一本角を額に生やし、光沢を帯びた横一線のスリットから翠の眼と思われる二つの鋭い眼光が覗く兜の如き頭殻と、全身は肩部にそれぞれ突撃槍のような紅棘を備え下方先端部分には排出口を備えた竜翼の如く巨大な肩盾殻とそれを補助する左右それぞれ十個ずつ円錐状の小型肩鎧が肩鎧部分に畳まれた翼の翼膜のように取り付けられている。
機動性を失う事なく重要器官を保護する役割を持つ軽量さと強度を両立した赤い外胸殻とその内側の黒い内殻や背殻、具足の如き足殻に覆われており、真紅の螺旋槍剣を携え、左手甲部には弓銃の機能を持つ半月状の赤弦と中心部には弓の代わりに腕鎧内部に繋がる開口部が取り付けられている。
さながら一本角の西洋甲冑を着込んだ威風堂々たる佇まいの赤騎士、あるいは赤き狩猟戦士といった姿。

しかし、鎧じみた甲殻の内側に潜む本体は実際のところ外見とは全く違う、蛹にもならず成虫にも至れず変態を遂げずに巨大化し続けた落涙のような痣を持つ白い幼虫、蛆の如く醜悪でアンバランスな姿。

性格:声を聴いた者がいる方が珍しい程無口だが誠実。生真面目であると行動から推測されている。

実際は大きなもの、強いものに焦がれ続けて狂った小さな大人、歪つに育ち過ぎた子供。だが、とある人物が恐らく無自覚であるが影響を及ぼしたおかげで焦がれ、想いをひっそり寄せた事で本来の物語の筋書きから外れ翠の国を護る行動を取るような人格に矯正されている。

武器:右手に構えし 螺旋状に溝が刻まれた螺旋槍の如く円錐状のおおよそ七尺はある長大な刃長を有した真紅の大剣【真紅螺旋甲王槍剣/ホルハマカナ】と、左手甲に取付けられた所謂弓銃(ボウガン)に似た構造の弦より鏃ではなく内部に貯蔵している虚白の地由来の如何なる属性にも該当しない元素または外部からの魔力や生命力を吸収し精錬及び収斂後に高出力の光弾を基本として射出する【真紅弦陰蜂弓銃/アトラスロアー】を組み合わせる事が基本。
また、単なる肩鎧としての役割に留まらぬ攻防一体の兵装である【真紅石冠陽光騎虫軍/シトアルティマチワンティアクトリ】は着装時には防御のみならず排出口からアトラスロアー同様の原理だが出力の差と応用でこれを推進力に変換する事で爆発的瞬間速度と最大速度を発揮することで加速装置として用いる事ができ、逆に方向を変える事で今度はその推進力をそのまま攻撃に転換し双肩の砲塔として敵性生物の撃滅に利用することも可能。
切り離して運用する場合は本体の動きを一切阻害することなく第三の手を用いるかのように従来の盾として使うこともできるが、飾りではない左右計二十の円錐小殻はこの親機にあたる肩鎧から更に切り離される事で補助機能を発揮し飛棘虫の突撃の如く立体的攻撃の他にも親鎧経由で出力は小型の分落ちるが同時に多方面からの光弾射出による三次元的包囲射撃や、直接衝突させてからの零距離接射による小回りの利く子機ならではの砲撃も可能。

尚、双肩鎧親機子機及び螺旋剣と赤弦を全て変形、接続、合体させる事で燃費は劣悪だがエネルギーを物質化寸前まで超圧縮された巨大熱量を持つ大量破壊兵器といって差し支えない次元に達した巨光弾を発射する長砲破壊兵器として運用する事も可能だが、燃費の悪さと取り回しの悪さから戦略的運用以外にこの用途で用いることはない。

属性:白、蟲

能力:【機操纏鎧/テオテアルコス】
――【虐げられし蛆は憧れた。甲虫のような立派な体に。蜂のような鋭い刃に。強く、大きく、逞しく。誰にも馬鹿にされない体に。やがて、蛆は朽ちて打ち捨てらた脱骸(ぬけがら)を至鎧(しがい)に、己が理想とする騎鎧(むし)を組み上げる事にした。】

端的に言えば脆弱な本体の大蛆を保護する巨大甲虫(かっちゅう)を製造する能力。

この能力によって普段活動している真紅の虫騎士の姿を形成し、常時纏う事で誰にも自分の本当の姿を見せることなく理想とする強き虫騎士の自分を演じる事を可能としている。

また、この鎧は素材こそ自分が憧れたかつての強き虫の脱殻、死骸等を再利用しているがそれだけでは説明ができない程の強靭性と出力を誇っている。
これはただ再利用しているのではなく厳密に言えば再利用、分解、再構築、製造と単に憧れたものを模倣するのではなくより強く、より逞しく、二度と虐げさせはしないという狂気じみた執念により全くの別物の存在へ作り直している為。

その性質上、あくまでも最も攻撃能力、防御能力、機動力、燃費のバランスが良く赤虫の騎士姿が高水準に汎用性が高い為にこの姿を好んでいるがその気になればよりそれぞれの分野に特化したり、余分な兵装を失くす代わりに機動力と装甲を確保した格闘戦特化形態や機動力を犠牲にし歩く火薬庫同然の超遠距離射撃戦に特化した射撃特化形態、装甲すら犠牲にした徹底的軽量化による高次元の飛翔及び航空能力を獲得した巡行特化形態等にも換装が可能。


【糸支噴鋳/カタレムーサ】
――【白蛆は讃えられた。だが、称賛されるうちに白蛆は少しずつ忘れていった。何故強くなりたかったのかを。これまで褒められ、必要とされたことがなかった白蛆は徐々により強く、より速く、より讃えられる成果を求めていった。】

白き大蛆が吐き、紡ぎし虚白の霊糸。
これらは一本一本極めて高い張力を誇り、尚且つ非常に高い伝導率と伝達力を有しておりまともな手を持たぬ本体の蛆の意志を即座に反映し鎧内部に生物で言えば筋肉や神経等の役割を果たす糸束を張り巡らせることで活動を可能としている。
また、この糸は着脱可能な肩鎧群にも当然利用されており、浮遊や単独活動しているように見えるが実際はこの糸を視覚化が困難な最小限度で接続と伸長をしており、肩鎧内部にも糸束を内蔵することで小型円錐部分の行動範囲を拡大している。

【骸収一蝕/イスタクテトペル】
――【白蛆は怒った。何故褒めないのか、何故恐れるのか、何故嫌悪するのかと。お前達の代わりに自分は誰よりも強く、誰よりも速く、誰よりも逞しい騎虫となり戦っているのにどうしてだと。敵味方を問わぬ多くの骸を、守るべき故郷を、皆の帰るべき場所さえ何もかもを巻き込んで際限なく増長と増強、増築を繰り返し今や動く廃城と化し暴れ回った骸虫は最後、最も好かれたかった者達から嫌われた事で最初の想いを取り戻し、嘆きと共に心の糸が切れて骸の山と共に崩れて潰えた。最後まで、誰にも本当の自分を晒す勇気を持てぬまま、誰にもありのままの自分で接する事が出来ぬままに。】


この白蛆の能力は、今は理性的に運用しているからこそこれに留まっているがその気になれば『脱殻、死骸に限らず石や瓦礫といった無機物であろうとなんだろうと意思が無いモノなら何でも素材にできる』という拡大解釈にこそ最大の脅威を内包している。

これが意味するところは即ち、本気になれば『周囲の環境を分解、再構築』、ないし『敵味方のあらゆるものを資源と見做して片っ端から奪い再利用』しながら歩く廃城や蠢く山とでも言うべき超巨大な『重鎧』でさえ製造、操作する事が可能ということであるということであり、事実として物語の終盤では通常時の鎧の上に更に着装する形でこれまでの戦いの犠牲全てを鎧へと変換した超巨大な『冠鎧』を運用するという場面が存在する。

また、更に追記するならば『霊糸に触れたものを素材化・支配下に置き自在に操作できる鎧のパーツにする』ということから霊糸を本体の鎧もしくは小型円錐を経由し射出、接触させる事で敵対者の装備に取りつかせればそれが銃など何らかの機構を持つものであれば『機構の誤作動やロック』をかけたり、霊糸を鳥籠の如く展開すれば『疑似的な行動制限』、自身の攻撃、防御、回避に合わせ連動させる事でまるで念力か何かの如く唐突に別方向から制御を奪った岩や大木、戦場に転がる武器を引き寄せ操る等転用できる幅が広い。特に廃城の如く巨大化した場合、それを突破する為の攻城兵器すら制御を奪い逆に利用される事を意味する。

これらの能力――白夢としての能力――は、他の白の断章同様に白のアリスによって与えられた権能である『色を奪う』事にある。

『人々が捨て去りし色、これを己が色へと馴染ませ、自分の色へと組み立て作り替える。』

というのがこの騎甲戦記たる白夢の力の大元となる。

弱点:自分の本来の姿を見られることを極端に嫌う為、鎧内部が露出する程大きな破損をした場合は補修、補填を優先する傾向にある。
また、能力の性質上巨大鎧も運用可能だが当然ながら巨大になればなるほど精緻な動作も困難となっていく。
さらに言えば、普段の鎧もだが全て自分の糸で操作している為本体の蛆が消耗や動揺しているとまともな動作が叶わなくなるどころか最悪瓦解する。つまり、糸に引っ張られる形で蛆が逆に纏った鎧を維持できずに引き裂かれて死亡するというリスクを背負っている。

また、能力の性質上、そして自らの物語の都合上だが自分自身の力だけ、文明、武装に一切頼らない純粋な力を持つ生物相手には行動制限や制御奪取が不可能であることを意味する。

所属国:虚白の地→翠の国(自称)

職業:(自称)マーテラの騎甲(きし)/白の断章(エフェメナルフラグメンツ)

二つ名・異名:【騎甲戦記・冠鎧(トロケヨロトル)】

恋愛:NL

裏行為:可

備考:『虐げられし蛆は見返したかった。認めてほしかった。かつて憧れた甲虫に、かつて見惚れた燐蝶に。だが、蛆は気付いていた。幾ら戦果をあげようと、認められているのは自分ではなく纏っている彼らの脱骸より築き上げた至鎧であって自分ではないと。どれだけ励んでも、本当の自分を偽る限り永遠に認めて貰えないのだと。それでも、いつかはと信じて戦って、自らを偽り続けた白蛆は気付かないふりをしていた。自分も他人も騙しているのに、心から愛してもらえる筈がないのだと。』


――白のアリスの手で白き夢の残滓が物語の概念を纏い白夢と呼ばれる事象、怪異として実体化した存在。『白の断章』、と呼ばれる白のアリスより授かった力を有する特異個体の一体。

――認められる為、愛される為に本当の自分を隠して理想の仮面となる鎧を被って演じ続け、いつしか偽った外面だけを愛され、頼られ、自分を見失って壊れていった大人になりきれず子供のままでもいられなかった誰か。

永遠に自分は愛されない。信じてもらえない。
仮に本当の自分をさらけ出したとしても、誰もがかつて自分に向けた時と変わらず嫌悪と侮蔑の感情を向けると分かっていてどうして自分を晒け出そうというのか。
だから、偽り続けた。
より強く、より大きく、より頼もしく、より愛されるようにと。

その末路は、肥大しきったエゴを象徴する巨大な鎧を纏っての戦いの末敵であった者どころか味方であった者からすら化け物、害虫呼ばわりされ協力して倒されるものであったとしても。

……この物語に憑かれ、溶け合い、迎合し、融合した想いの残滓、宿主には『信じたかった者』がいた。

誰の傍にも居られぬ程醜く、弱く、脆く。誰にも愛されず、愛せない。
憎んで、妬んで、その恨みを糧に力と権力を手にして、けれども結局歪んだ心は傍に居る者の本心すら歪んで見せてしまい誰も信用できず。

いつしか、本当の自分を愛してくれる人がいたのに、お前もどうせ金が目当てだろう、地位が欲しいのだろう、それ以外私に擦り寄る理由が何処にある、綺麗ごとを言うなと自分から遠ざけて。
失って初めて、自分こそが自分を最も嫌い、憎んでいた存在であり最後までどれだけ冷たく扱われても恨み言を言わなかった彼女の心と向き合えなかった悔いを抱えたままその生涯を終えた男がいた。

だからこそ、この物語と結びついた。
互いに、信じられず、愛せず、何かを利用しなければ生きていけない醜さを抱えた者同士であったからこそ。
今度こそ、悔いを残さぬよう結末を変えたいが為に。

しかしながら一度白の断章となってしまえば性質上物語に準じて動き出してしまう。
その為、変わるきっかけが無い内は物語に沿って鎧を纏い、此の世界に居もしない憧れを追い求めて、居場所を求めて戦い続ける宿命にある。

――だが、最初期に行動したものの奇しくも第四章『悲恋忌譚・忌薔薇姫』のアイリスと翠の国へと向かった先が重なってしまった。
烏貝號と九幻纏狐のようにそれぞれ別々の物語を同時展開しても問題がないならば良かったが、忌薔薇姫のアイリスは『冠鎧』のネオテシウを『自らを虐げし国の騎士』と配役を定め、ネオテシウもまたアイリスを『侵略者』と見做した事で相互に敵対、衝突。
ネオテシウの能力はアイリスの忌薔薇を奪おうとし、アイリスもネオテシウの鎧を呪い、結果としてネオテシウは敗北。その後、アイリスは翠の国を本格的に己が物語の舞台として大規模な殺戮と漂白を行い白の断章の脅威と傷痕を大地に刻み付けた。
一方の敗れたネオテシウは消滅こそ免れたものの瀕死の重傷を負い、鎧の再構築すらままならず無力な白蛆の姿で翠の国に潜み、意識が朦朧としながらも傷を癒していた。
その途中、とある人物との出会いを経て、『虚白の地を攻める侵略者を退治する』方針から『翠の国を侵略者から守護する』物語として再定義。
行動可能となってからは再び鎧を纏い、元々は純白であった鎧をあえて虚白と敵対関係にある『赤』の色に染める事で侵略者となるならば本来自分が属する虚白の地との敵対をも辞さないと白のアリスにも覚悟を示し、翠の国の者達からは一切正式に協力関係を結んだ事も意思疎通を図った事もないが勝手に翠の騎甲として振舞い活動し始めた。ひとえに、自身を再起動させるきっかけとなった人物の居場所を守りたいが為に。


PC挨拶:――――。
(白き蛆は目覚めた。此処は何処だろう。外は、何か騒がしい。何か大切なことを、忘れてはいけないことを夢見ていたような気がするのに酷くこの柔らかな頭が痛んで思い出そうとしても思考が纏まらない。嗚呼、そうだ。今自分を包むのは成虫に至る過程の蛹ではない。永遠に成長できない己が包むのは骸の鎧。自分を偽る理想の姿。つまり、外には敵がいるのだ。自分が認めてほしい誰か、誰であったか?いる筈なのに思い出せない。その誰かにとっての敵が。だから、自分はきっと此処にいるのだ。そうに違いない。糸との同期を取り戻す。手足の延長、感覚が何処までも研ぎ澄まされていく。外の景色が糸を通じて脳裏に映りこむ。ヒトがいる。仲間の敵が。侵略者達が。起動、精製、装着。蛆には本来無い手で確りと甲虫の一本角の憧れの象徴たる螺旋剣を握り締めるありもしない感触が伝わってくる。弱い視力では本来見えない筈の外の豊かな色が映し出される。存在しない筈の翅を拡げ、力強く無い筈の長い脚で自分が留まっていた虚より翔んだ。)


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