[携帯モード] [URL送信]
私不和はじめ。

「戦いなさい。」

そう、教えたのはどなたですかぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああ!。って。誰もいないんだった。教えたのはあたしの前世だ。空からの緊急連絡を受けた私は学校の中をひた走る。時刻は夕暮れ放課後だからどこを走っても文句は言われるけれども、さほど問題ない。戦う力もあるけれど、フツーに女子学生してます。私不和はじめ。戦う戦士してまっす!いや、誰に自己紹介をしているんだろう!あたし!奇抜な人に思われちゃうじゃないのっ!こんの馬鹿ァ。いや、自分なんだけどぉ。ちょっと、誰も聞いていないとさびしいじゃないだから言ってるの!読者サービス。読者サービス!それぐらい解ってよ。お願いだからさぁ。

「ぎゃーどいてどいて!」

廊下を走って、階段を飛び降りる。

「へっ!?」
「ぎゃん!!」

踊り場から二階に飛び降りた先の確認はしていなかった。それが、いけないのだ。慌て飛び降りたが故に、人にぶつかった。痛む鼻を押さえて、前方を確認する。青い髪をしたかわいい女の子だ。確か、同じ学年の天才少女さんだ。

「ごめんなさいっ、怪我ないですか?」
「あぁ、うん。あなたこそ、ない?」
「はい、怪我はないです。すいません!急いでるんで!。」

短いやり取りで、怪我の有無だけを確認する。いやぁ。これで明日倒れられても困るしね。彼女は天才少女だもの、怪我したら大事だわ。っていうか、お金のない私の家で賠償責任負わされるのはこまるっ!おもに私の怪我だけだし。気にしないっ!最後に一謝りして、サッサと二階から一階へ降りて校庭に出て、サッカー部の活動する中をすり抜けていく。もちろんボールにも当たったさ、野球部の走りこみに遭遇もしたよ。邪魔だったなんて言わないから、こっちにボール当てないでください!いたたたたたぁぁぁああああっ!…もう、じれったいなぁ!速く行かないとだめね!っていうか、こんなところでボールにたわむれられている(受身形)場合じゃなくって。
手早く変身して、機動力を上げ、着替えた後の灰色のスカートを翻して、夕暮れの街を走りだした。

「速くしなきゃ誰かが傷ついてしまうっ、サンセットライダー」

愛武器を片手に、前を見つめて思いはせる。未だ合わない、プリンセスを、セーラー戦士を思って私は戦い続ける。迷うことなく、愛武器サンセットライダーの引き金を引いて、私の役目を全うをしていく。夕暮れの街に小さな閃光が走って、影にまとわる闇を切り裂く。それが私の役目。だれも知らないセーラー戦士。孤独と争いの戦士。外部からの侵入する敵を抹殺していく。それが私の役目。私の前世からの宿命。漏れた敵は仕方ないが、外部やほかのセーラー戦士に託すようになるが、私は今までもそうだった。そして、彼女らはそれがすべてだと信じているのだ。だから、私は今までのように役割をこなしていくのだ。平和な世の中で、あなた方が暮らせますように、祈りの様な、叫びの様な、微かな思いを込めて私は日の沈んだ空に向かってつぶやく。空の月は雲で覆い隠されて沈黙を保っている。

「また。あなたなのね」
「いい加減に、退いたら?おばさん」
「おば・・・!」

キッと睨みつけて、カオリナイトは逃げ出す。「奴らの目的はいったい何なのかしら。」思考にふけりながら帰宅する。あしたはもしかして筋肉痛かもね。夕陽の沈んだ方向に、何事もないかのように装って路地裏に入込んで変身を解いて、町表に歩きだす。このときに軽く筋肉痛が来ているのは内緒だったりする。



[次へ#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!