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「…っ…ブレス。」

鋭いくちばしはサメラの肩を裂いた。怯まずにサメラは方向を変えて、鳥類の弱点電撃を落とし翼を焼くために吐かれた炎の息によって終焉を迎えた。
鳥類の敵に対して、飛び道具も心もとなく、魔法も残り少なくなって夕方を迎えようとする、仕方ないといったように、ハニーブロンドはゆれ。今日は近くに町があるからそこで一泊して、次の目的地に向かう。
そうエドガーが言い放ち、飛空挺は現在地から一番近い町に向かいだした。

「サメラ、行こう?」
「…行く。」

ティナに誘われた手をとって、一瞬顔を歪めた様にセッツァーには見えた。気がした。もう一度、じっくりその表情を見ると、ただの無表情のようにも見える。・・・見間違いか?とわずかに首を傾げて、どうなんだろう。と考えていると隣に居たロックに「サメラに惚れたか?」と、思考を邪魔される羽目になったのであったので、とりあえず、カードで切り刻んでおこうとひっそり考えていたのであった。

…痛いかも。ケアルかけてもらったし、時期に痛みが引くだろうか。せめて毒のない種類だとありがたいのだが、どうにかなるのだろうか。さっきの敵襲で、傷を負った。骨をやられた様な感じがする。…黙っていても、問題ないか。どうせ、この血のおかげで2日で粗方治るかな。とぼんやり傷ついたほうの手をぼんやり見つめて、サメラはどうしようか、とも思った。

「サメラ、手がどうかしたの?」
「…なにも。」
「無理しないでね。サメラ」
「サメラ、セリスーおいてくぞー、」
「今行く!ほら、サメラ」

アヒルの親子よろしくセリスの後をサメラは、ふらふら歩いて追いかけた。黒のアンダーに赤がゆっくり時間をかけて滲んでいくのが感覚で理解できた。こっそり自分にケアルでもかければ瘡蓋だって治るだろうと、楽観しして草を掻き分け、道なき道を歩き出した。

「サメラ、お前、どこ行くんだよ!あっちだろ、道」
「…そう?あっち?ロック」
「そっち、崖だぞ?」
「・・・飛ぶ?」
「それは、サメラにしか出来ねえって!」

軽快な突込みを喰らいながらサメラは草薮から抜け出して、とてとてロックの後ろを歩いていくのだった。見つかると怒られるの予想は火を見るよりも明らかで、人知れずサメラはぶるりと震え上がった。見つかりたくないな。と思いつつかばんの中のポーションの数を思い浮かべながら、一向は町に消えていった。


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あきゅろす。
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