[通常モード] [URL送信]
糖分接種(死帳)

軽い変態が在住
月L





「竜崎、背骨…」
「はい 背骨が何か」
「浮き出てるけど」
「シャツ越しに何見てるんですか。」
竜崎を毎日見ているからか、微妙な変化に気がつくようになってしまった。
前も背骨が浮き出るほどに痩せていたけれど、なんかもっと細くなった…ように感じる
「甘いもの以外も口にしろ」
「月くんに干渉される筋合いはないです」
すこしムッ、としたような表情をしてまたケーキを口に運ぶ姿にこちらがムッとしてしまう
「僕のいうこときいて」
丸まった背中に指を這わせる。竜崎はビクリと跳ね上がり椅子から落ちた。大袈裟なようにみえたが彼は異常な過敏症だったことをおもいだす
「…やりましたね、月くんの変態」
変態で結構。僕はただ君の体調を心配してただけなのに。
「なあ竜崎、こうしないか」
「?」
「1日一回はご飯をたべろ」
「却下です」
「約束を守れなかったら犯す」
「…一回は一回ですよ」
「でも竜崎は僕を攻めることはできない」「しねばいいのに、と思いました」
「だって好きだろ?僕の」
「しねばいいのに」
さっさと椅子をもとにもどして、また独特な座り方をしてパソコン画面を眺める竜崎がワタリを呼び出した。
「ワタリ、今日からご飯たべます」
『はい?』
「用意して下さい、適当に」
そんなに僕に犯されたくないのか。ワタリも少し嬉しそうに承知しましたという。
「べつに月くんに言われたからじゃないですよ」
「ああ、分かってるよ」
この可愛い男はなんなのだろう
1日1食は食べるという簡単な約束を2日目に破ってしまって僕に美味しくいただかれたのは別のはなしにしておこう

糖分接種


090825



第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!