もっともっと俺に愛をください。(切千)
お姫様みたいだな。って。
純粋無垢な笑顔にメイプルシロップみたいなオレンジの髪。白地の青い線の入った学ランは、まるで貴族みたい。
「俺はそこまでキレイじゃあ、ないけど」
「俺の価値観っす。気にしないで」
でも不思議だ。どことなくあんたには冷たさを感じる。暖かいあんたはいつも俺を優しく包んで、俺を満たしてくれるけど、ほら、さっきみたいに、あんた自身を誉めると冷たくなる。めっきりと。笑顔がブリザードっすよ。
「もしかして怒ってます?」
「どーしてよ」
「笑顔が怖いから」
あ、また別の意味でブリザードがきたよ。こう、漫画で表すならバックに黒いオーラが煮えたぎってる感じ?あぁ、怖い。
「切原君」
「はい」
「喧嘩売ってるのかな?」
「滅相もない」
俺、あんたに怒られるの嫌いだな。嫌われてるみたいで、あんましよくない。まぁ、そりゃ昔は俺の方があんたのこと大嫌いだったけども、今はあんたより俺の方があんたのこと大好きだし。マジで。
「千石さん」
「なんですか?」
結論。
もっともっと俺に愛をください。
「結論になってないよ」
「なってますよ」
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