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聞こえるよ、君の声(鹿牙)



アロー、アロー。
聞こえますか?聞こえないなら残念。


「ん?」

シカマルはふと、ノートに集中していた視線を窓の外に移した。外は、梅雨独特のじめじめした大雨が、地面を叩いている。
シカマルはため息をついた。


「はいはい、もしもし?聞こえてますよ」


呆れたように笑いながら、シカマルは耳を澄ませるように、そっと目を伏せた。

(まだ、聞こえるから)

だからそんな泣きそうな声すんなよ。




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