私がオレと名乗った日
00
┗Bad Boy and Bad Girl
女のてめぇが舎弟になれるわけがねぇ
◆ ◆ ◆
「オレは今日から男になりました。これで貴方の舎弟になれますね? 九条大輝サン?」
私の姿かたちに愕然とする銀髪不良は、なんて奴だと毒言をついて溜息も溜息。
お前はどこのチープな漫画展開を期待しているのかと舌打ちされた。
まさしく“呆れ顔”がぴったりな不良に私はフンと鼻を鳴らして、ぶっきら棒に腕を組む。
現状を説明する前に、この物語の主人公である私のこと花崎 みよ子(はなざき みよこ)について少しだけ語りたいと思う。
私が一体どういう人物かというとヒトコトで言えば、思い立ったが行動派。
例えば朝早起きをして散歩なんかしたいなぁっと思えば、さっさと着替えて朝の散歩へ。
普段はしない散歩を満喫したおかげさまで、昼過ぎ辺りから夢路を歩いてしてしまう無計画な女である。
それが休日ならまだしも、平日に爆睡してしまうとどうなるか。
勿論教師にどやされて小っ恥ずかしい思いをする。
例えば真夜中に部屋の模様替えをしたいなぁっ、と思えばその瞬間から行動開始。
自分の納得がいくまで部屋の模様替えをする。
実はそれがテスト勉強から逃れるために起こしている行動だなんて口が裂けても言えず。
あ、今こうして言っているのだけれど。
取り敢えず私は勉強が苦手な女である。
例えば自分が正しいと思ったら突っ走ってしまう性格だったりする。
これが吉に出る時もあるのだけれど、大半は凶に出てしまうという…、そんな性格の持ち主だったりなかったり。
簡単に言えば頑固な性格だ。
自覚はあるんだよ、これでも。
16年培ってきた性格だし、直そうとは思わないけれど。
その突っ走る癖が今、この瞬間に出ている。
[次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!